鷲尾伶菜、歩んできた道のりを大切に歌った特別な一夜 佐藤晴美もサプライズ登場したリクエストライブ

鷲尾伶菜、リクエストライブレポ

 2011年のデビュー以来、グループのメインボーカルとして活動し、2020年のグループ解散後は“伶”としてソロ活動を行ってきた鷲尾伶菜によるリクエストライブ『Reina Washio SPECIAL REQUEST LIVE』が7月21日、Zepp Osaka Baysideにて開催された。

 今回のライブは「鷲尾伶菜/伶がグループ・ソロ問わず1度は歌ってる曲」(※1)の全てを対象にファンからリクエストを募り、そこからセットリストを構成するライブとして大阪、横浜の2カ所で開催。1日目となる大阪公演は、観客の声出し解禁後初のライブでもあり、また一部楽曲でサプライズゲストも登場。喜びの歓声に包まれた一夜となった。

 バンドによるインストゥルメンタルで期待が高まる中、ステージ中央のスポットライトの下に鷲尾伶菜が登場すると、たちまち歓声が沸き起こる。始まったのは最新曲の「So Addictive」だ。黒一色でパンツスタイルの衣装、そして横ノリのグルーヴを聴かせる艶やかな歌声――まずは伶としての洗練された“今”の姿が届けられた。

 「リクエストライブへようこそ、鷲尾伶菜です!」の挨拶と共に「秋風のアンサー」と「瞳の奥の銀河」でライブは一気にFlowerの世界へ。続いてステージにダンサーが登場し、「ラッキー7」と「モノクロ」を力強く凜々しいダンスと共に披露した。

 「次の曲はめっちゃ懐かしいですよ!」というMCから始まったのは「約束の場所」、そして「Follow Me」「北風と太陽」など代表曲を詰め込んだ“E-girlsメドレー”。イントロが鳴るたび、客席から歓喜の声が漏れる。

 そこからは鷲尾の真骨頂と言えるバラードへ。「宝石 feat. 幾田りら」から「恋だろ」(wacci)、そして「let go again feat. VERBAL」(m-flo)。水彩で色を重ねるように、透明度の高い歌声が抑揚を細やかに描いていくのが印象的だった。

 さらに、いまだ根強い人気を誇るFlowerのバラード「白雪姫」と「紅のドレス」では、Flower/E-girlsのパフォーマーとして鷲尾と共に活動した盟友・佐藤晴美がサプライズゲストとして登場。ステージに立つ佐藤の姿が照明に照らされた瞬間、客席からは大きな拍手と悲鳴にも似た歓声が起きた。優美な表現を魅せる佐藤のダンスは当時に全く引けを取らず、風や木々のような生命力で溢れていた。

 ゲスト・佐藤への反響に対し、「皆さんへサプライズをしっかり用意してきました!」と嬉しげに語った後、ソロ曲「散る散る満ちる」と「こんな世界にしたのは誰だ」を世界観たっぷりに歌唱。さらに「太陽と向日葵」「Blue Sky Blue」「とても深いグリーン」などFlowerの楽曲を5曲続けて披露した。

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