日向坂46 影山優佳、アイドル活動で残した“フォア・ザ・チーム”の精神 卒業セレモニーを機に振り返る

 こう振り返ってみると、影山がもたらしたものはアイドルの枠だけでは語り切れない。これまでもサッカー関連番組に出演するアイドルは数多くいたが、あくまでもサッカー好きアイドルとしての目線、もしくはアイドルとしての立ち回りを求められるケースが多かった。影山はそれを大きく逸脱し、サッカーファン目線で魅力を解説するだけではなく、評論家としての目線でサッカーの奥深さを分かりやすく視聴者に伝えてきた。これこそがこれまでのサッカー好きアイドルと決定的に異なるところであり、アイドルファンとサッカーファンともに快く受け入れられた大きな理由なのだろう。このような探究心の根源は、影山が知的好奇心に溢れた人物であるということが大きい。前述した写真集のインタビューでは「いろいろ知りたくなったり、挑戦したりしたくなっちゃうタイプ」と語っているように、クイズ番組対策用の漢字ノートに、自分が出演していないクイズ番組に出てきた漢字をメモしたり、今後出題されそうな漢字を付け足したりと、どこまでも努力を惜しまない姿勢が外番組での活躍へと繋がっていったのだろう。

日向坂46『友よ 一番星だ』

 影山が最後までやり遂げたいと願っていたのはグループの名前を広めること。それはグループを誰よりも愛してきた影山らしい恩返しだ。影山は同写真集で「新曲の活動に参加したくないって言っていたのも、私が新曲に参加して、その後のライブや歌番組には出ない、という状況を作りたくなかったからでした」「自分が新曲のMVに出てすぐいなくなってしまうと、残るメンバーたちに苦労をさせてしまうし、それが申し訳なく感じてしまう」と語っていたが、そうした常に“グループのため”を考えて活動してきたのが影山だった。“フォア・ザ・チーム”、それは何よりも日向坂46が結成時から大切にしてきたものだ。影山の最後のセンター曲となった「友よ 一番星だ」のMVの冒頭では、影山のナレーションとともに一期生から三期生というこれまで長きに渡って活動を共にしてきたメンバーと円陣を組んでいる。メンバーを”友”と表現する影山のナレーションからは、仲間であり友であるというメンバーへの影山の想いが反映された作品になっていたように思う。

 卒業後どのような活動をしていくのか、その詳細は現在のところ明かされていない。だが、影山がグループに残してくれたフォア・ザ・チームの精神はこれからも受け継がれていくことだろう。影山の未来は可能性で満ち溢れている。

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