Aぇ! groupメンバー分析第2回:末澤誠也、圧倒的な歌唱力とスター性 “狂犬”ぶりでも愛される最年長メンバー
6月17日に放送された4時間にわたる音楽バラエティ番組『カミオト―上方音祭―』(読売テレビ)をスペシャルサポーターとして2年連続で盛り上げたAぇ! group。グループとしても『Aッ!!!!!!と驚き全国ツアー2023』全44公演を終了させたばかり。デビュー前のグループではあるが、各メンバーがドラマやバラエティ、雑誌などに出演。多岐に渡る活動でその勢いはどんどん増している。この企画では個性豊かなAぇ! groupのメンバーの魅力を1人ずつ紐解いていく。第2回は末澤誠也。
ダンス&ボーカルとバンド、二軸のパフォーマンススタイルを併せ持つAぇ! groupのステージを見れば、末澤の存在がグループにとってどれほど大きなものかは一目瞭然だろう。幼少期からヒップホップとタップダンスを習ってきた末澤は、繊細な動きから力強いダンスまでどんな表現にも対応することができ、ステージ上で抜群の存在感を放っている。特筆すべきは、グループのメインボーカルを務めるその歌声だ。6人全員が高いスキルを持つAぇ! groupだが、末澤の圧倒的な声量とバンドスタイルでも埋もれない芯のある声質、突き抜けるようなハイトーンを繰り出す安定したピッチによる歌唱は、グループにとって大きな武器となっている。
そんな末澤の歌唱力を存分に堪能できるのがAぇ! groupオリジナル曲の「PRIDE」だ。バンドスタイルでパフォーマンスされる同曲は、ほとんどの歌割りを末澤が担当。アイドルグループとしては珍しい歌割りは、メンバーの演奏力はもちろん、末澤の歌への信頼のもとに成り立っている。バンドスタイルとはいえ、グループアイドルでもある彼らにとってソロパートはカメラへのアピールタイムでもあることを考えると、グループのファンにはこの構成を不満に思わない人もいないことはないだろう。しかし、それでも「PRIDE」が大きな評価を獲得し、YouTubeでの再生数が900万回を突破(6月26日現在)、グループの代表曲の一つとなっているのは、末澤の歌唱力とそのカリスマ性があるからこそ。
そんな末澤とジャニーズの出会いは幼稚園まで遡る。母親に連れられて参加したSMAPのコンサートで木村拓哉から指差しの“ファンサ”をもらったことが原点にある。末澤は木村を「神」と崇め、服装だけでなく仕事への向き合い方にも感銘を受けていると話している。さまざまなグッズを持っているのはもちろん、木村のソロコンサートを見学した際に撮影したツーショット写真をスマホの待ち受けにしているという。末澤がただ「歌がうまい」だけでなく、ステージに立つと自然と目を惹かれるスター性を備えているのは、そんな木村をステージを見てきたことで身についたものなのかもしれない。