湘南乃風 RED RICE、GLAY HISASHI、呂布カルマ、清春……千鳥『相席食堂』が引き出すミュージシャンの意外な一面と人選の妙
千鳥がMCをつとめるバラエティ番組『相席食堂』(朝日放送テレビ)の6月20日放送回に、湘南乃風のRED RICEが出演。千鳥のふたりも驚く“街ブラ力”を発揮した。
同番組は、さまざまな著名人らが“旅人”として日本各地へロケに出かけ、その土地で出会った人、名物品などに触れ合っていく内容。千鳥の大悟、ノブはVTRのなかで気になる箇所があると「ちょっと待てぃ!!」のボタンを押して映像を止め、ツッコミを入れていく。そんな進行や内容もあり、“旅人”たちの意外な一面が漏れ出すことも多々。特にミュージシャンの出演回は見逃すことができず、ライブなどでは知り得ない部分が披露される。
RED RICE、HISASHIのロケに千鳥太鼓判
RED RICEの出演回はまさにその象徴だった。ライブではイケイケ、ノリノリのパフォーマンスを見せ、その風貌もオラオラ系のイカツめな印象。番組でも、登場した瞬間に千鳥が「反社か」と見た目にザワついた。
しかし湘南乃風の曲を気軽に歌い出して大悟が「本業を安売り」と呆れ、サングラスを外すとノブがすかさず「目がかわいい」と指摘。流暢なオープニングトークに対しても「地方で3つ(の番組)はやっとる」と、ふたりのボタンを押す手が止まらない。さらに、飲食店に入るとすかさずサングラスを取るRED RICE。その様子にノブは「店内ではサングラスを取る礼儀」「タレントより全然、礼儀をとってる」と感心した。
なかでも、もっともすごかったのがRED RICEの食リポだ。注文したこぼれ海鮮丼を目の前にして、「キュウリとかショウガも入っていて、食べた感じが良い」「特にとびっこが俺、好きで。パスタでもなんにでも結構入れて」「食感がバラエティに富んでいておいしい」と、料理の見た目、食感、味わい、そして自分の経験談を入れ込む完ぺきなリポートをしてみせた。そのあとの小松菜のパスタや、せんべいにたまごとベーコンを乗せたべー玉という駄菓子を食べたときもトークが冴えわたるなど、“旅人”として役割を見事に全う。その姿に、ノブが「もう、湘南乃風に戻る気ないやん」「ひとりでロケに行こうとしてるやん」と爆笑すれば、大悟も「ロケでもなんでも行けるやん。朝、昼、晩」と今後、ミュージシャンとしてだけではなくバラエティタレントとしてもハネることを予言した。
GLAYのHISASHIも自身のバンドのことをうまく絡めながら、巧みにロケを進行させた一人。2021年6月8日放送の『相席食堂ゴールデンスペシャル』で滋賀県土山市の茶園へやって来たHISASHIは、ロケが大雨に見舞われたことについて「我々、デビュー曲が『RAIN』ということもあって、これも必然的な運命なのでしょうか」とコメントし、ノブも思わず「そうか」と納得。
さらに好みに合わせてブレンドした茶を試飲するときも「GLAYにちなんだお茶を作ってもらおう」「甘みと渋みってできるんですか」とリクエスト。なぜその味にしたいのかというと「GLAYって色のグレーにもたとえられるんですけど。ハードな曲も大好きで、プラス、J-POPのメロディも好きで。相反するふたつの面を表現できるという意味でGLAYなんじゃないかという説もあって」とバンド名に引っ掛けたものだった。そして「このほろ苦さからくる曲といえば『グロリアス』ですかね」ときっちり落とし込む。千鳥は「ロケめちゃくちゃうまいやん」と舌を巻いた。