藤井 風、世界中のファンを“沼”らせた人間力 お茶目な一面&飾らない人柄に感じるエンターテイナーとしての姿勢

 6月14日に26歳の誕生日を迎え、Instagramで自身の近況とファンへの愛を投稿した藤井 風。その投稿には、日本だけでなく海外のファンからも、彼の誕生日を祝う多数のコメントが寄せられた。今や世界中のファンに愛されるアーティストへと成長を遂げた藤井は、6月24日よりアジアツアー『Fujii Kaze and the piano Asia Tour』をスタートし、活動をさらに拡大させていく予定である。

 藤井がこれだけ多くのファンから愛されるアーティストになれたのは、やはり彼の音楽における才能が圧倒的だったからにほかならない。ワンフレーズ弾くだけでリスナーの心を沸き立たせるピアノの才能。和と洋が調和した独特のリズム感とメロディに、岡山弁と英語をルーツとする藤井ならではの歌詞のセンス。ドキュメンタリー番組『藤井 風 いざ、世界へ』(NHK総合)にて、担当マネージャーが「藤井は音楽にしか興味がない」と語っていたが、音楽と真摯に向き合う彼が生み出す多くの楽曲は、さまざまなリスナーの心を掴み、彼の描き出す世界観へと惹きつけてきた。

Fujii Kaze - "Shinunoga E-Wa" Live at Nippon Budokan (2020)

 しかし、藤井の魅力はそれだけではないように思う。音楽に対しては厳しいくらいに真面目な一方で、彼のお茶目な一面も、ファンの心を捉えて離さないひとつの理由となっているのではないだろうか。

Guy dribbling to his own song "MO-EH-YO" 😡(cringe) #shorts - YouTube

 例えば、公式YouTubeでは2021年9月から、藤井のお茶目な一面が垣間見えるショート動画を投稿。「#燃えよ のリズムでドリブルする #藤井風」「キメ顔でバイクに乗る藤井風」など、さまざまな動画が不定期で投稿されているが、最近特にファンを楽しませたのは「どうしても"まつり"を踊りたい藤井風」というショート動画だろう。この動画はサラリーマン、倉庫の作業員、野球のキャッチャーと3人の人物に扮した藤井が、「まつり」のサビが流れ始めると、それぞれ行っていた仕事や作業をいきなり中断してダンスを踊り出すというもの。どの人物に扮した藤井もあまりに突然踊り出す上に、非常にシュールな顔で踊っているため、思わず声を出して笑ってしまうおもしろさがある。

Kaze dances to "Matsuri" no matter what - YouTube

 また、2022年4月と2022年12月には藤井初の冠番組として、『藤井 風テレビ with シソンヌ・ヒコロヒー』(テレビ朝日系)というコント番組に挑戦。大のお笑い好きだという藤井の笑いのセンスとピアノの才能が絶妙にマッチした番組で、多くの視聴者を楽しませた。

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