Hey! Say! JUMP、『DEAR MY LOVER / ウラオモテ』で33作連続首位 マイルドとハードのコントラストで見せる表現の幅
「ウラオモテ」は、まず時計の針音と低いベース音が響き、さらにシンセサイザーの音が鳴りだし、歌へと展開していきます。ここでもストリングスの音色が響きますが、「DEAR MY LOVER」よりもドラマティック。ベース音の動きに貫かれている点はまさにダンスナンバーです。1番のBメロで、一瞬だけトラップが鳴り、やはり一瞬だけボーカルにオートチューンが施されているのも心憎い趣向です。さらに間奏では激しいシンセサイザーが鳴り響き、ダイナミックなストリングスはまるでアラブ歌謡のよう。そうしためまぐるしい展開を聴かせるサウンドは、メンバーのボーカルと常に絡みあっている点が魅力的で、ボーカルの艶という点では「ウラオモテ」のほうがよく出ているほどです。
YUUKI SANOが、Twitterで「"ウェディングソング"と"二重人格がテーマの楽曲"という異色の両A面シングル」と述べているように、マイルドさとハードさのコントラストを押しだしているシングルが『DEAR MY LOVER / ウラオモテ』。タイトルナンバーの2曲をあえて同じ作家にするという試みが、結果的にグループの表現の幅の広さを感じさせます。