「推し活」のおかげで生まれた新たな親子関係 ライブや応援グッズ制作も一緒に

 親世代の影響を受けて子供が一緒に応援する、近しい対象を応援するようになる例に加え、同じ対象に同時期にハマったり、子供が応援している対象に親がハマり、一緒に「推し活」を楽しむようになる例もある。

 長男・次男・長女の3人の母であるSさん(40歳)は、長男が「推し活」仲間。親子で7人組ボーイズグループ・BE:FIRSTを推している。

「母である私がBE:FIRSTの動画を見ていて、息子が「Move On」という曲のパフォーマンス動画をたまたま一緒に見たことをきっかけに親子で推すことに。私は最初からBE:FIRSTの“箱推し”ですが、息子はしばらく悩んだのちにSHUNTO推しになったようです。それまでもよく会話をする親子関係ではありましたが、「推し活」を始めることで倍以上に会話が増え、ライブも一緒に行くようになりました」

 「身近に感動を分かち合える存在がいる」ことが親子での「推し活」のメリットであると語るSさん。ライブ以外にも、MVの公開タイミングやテレビパフォーマンスなど一緒に見ることが増えたという。

「できるだけ一緒にリアタイ(リアルタイム視聴)しますが、“誰のどこの動き(ダンス)がすごい”、“あの歌い方最高じゃない?!”と新曲が出るたびに“今度はこうきたか!”と大騒ぎしています。先日行われたイベント『D.U.N.K. Showcase』が息子の人生初ライブでした。その際に初めてBE:FIRSTの生パフォーマンスを見ることができ、感動していました。このような経験をさせてあげられることも親としてはとても嬉しく思っています」

 長女はゲーム、次女はK-POPとエンタメ好きな2人の子供を持つPさん(56歳)は、次女の熱心な“布教活動”によりNCT 127やJO1の沼に。

「娘がK-POPにハマってから家の中でいろんな音楽が鳴っていたのですが、ある日“見て!”と見せられたNCT 127「Superhuman」のMVで沼に落ちました。JO1も娘に無理矢理見せられたMVで川西拓実くんを見つけたのがきっかけ。今は親子揃って生活の中心です。お互いにチケットを取り合ったり、「推し活」で出かける時は家族でフォローしたりと支え合っています」

 「お互い推しを愛しすぎるが故に言葉が過ぎてしまい、喧嘩まで発展することもある」と、親子で本気の「推し活」に励んでいるPさんだが、「推し活」の先輩である次女とともに「推し活」ライフを満喫している。

JO1の衣装やメンバーをイメージしてぬいぐるみの洋服を手作り(画像提供:Pさん)

「親子でライブやイベントに出かけることもあります。推しをイメージしたネックレスやぬいぐるみの服を作ったりとハンドメイドも一緒に楽しんでいます」

 親子で共通の話題を持つことは、コミュニケーションを円滑にする上でも大きなポイントだ。それに加えて一緒に楽しむ・応援するという「推し活」特有の“仲間意識”が令和の親子間に良好な関係性をもたらしている。

※1:https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3121
※2:https://note.com/akunyan621/n/nfff4e9a49477

この記事は、株式会社blueprintとYahoo!ニュースの共同連携企画です。

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