GENIC、全国ツアーで再確認したファンとの信頼関係 “3年間の集大成”笑いあり涙ありの追加公演を観て

GENIC、3年間の集大成となる全国ツアー

 ダンス&ボーカルグループのGENICが、全国16都市32公演で開催した全国ツアーの追加公演となる『GENIC LIVE 2023 -Flavors- Special Edition』を、4月29日に東京・LINE CUBE SHIBUYAで開催した。メンバーを紹介するOPムービーに続いて本人たちがステージに登場。ビジョンに映し出されたメンバーの不敵な笑みが、ライブに賭ける彼らの自信と気合いをうかがわせた。

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 オープニングナンバーは、昨年リリースされた2ndアルバム『Ever Yours』に収録の「Supersonic」。ヘヴィなビート、ノリのいいサビメロ、流麗なボーカル、フェイク、ラップ、ロングトーンと、彼らの魅力が詰まった同曲。観客が一気に沸き立ち、会場が一体感で満たされた。続いて2020年リリースの1stアルバム『GENEX』に収録の2曲を繰り出す。「行くぜLINE CUBE SHIBUYA!」「かかって来いよ!」と観客をあおりながら、息の合ったダンスで会場を圧倒した「UPDATE」。「BURNIN’ BURNIN’」ではタイトルの通りステージに炎が吹き上がる演出も手伝って、血を滾らせるような熱いパフォーマンスで観客を魅了した。

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 3階席まで観客で埋め尽くされた会場を見渡しながら、「すごい人!」「最高だ!」と、嬉しさを爆発させたメンバー。「今日はツアーの集大成。“Special Edition”と付いている通り、特別な内容をたくさん用意しています。最高の渋谷、最高の空間を一緒に作っていきましょう!」と意気込んだ。

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 前半戦の見所になったのは、男女に分かれて披露した楽曲。金谷鞠杏、宇井優良梨の女性メンバー2人で歌った「My BABY」は、寂しさを埋めるための危うい関係を、ミディアムのビートに乗せて歌ったナンバー。セクシーさのあるダンスと共に、艶っぽいボーカルを聴かせた2人。全身全霊のパフォーマンスは男性だけでなく女性をも虜にし、シャウトするような歌声に女性ファンからの歓声が送られた。

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 増子敦貴、西澤呈、雨宮翔、西本茉生、小池竜暉の男性陣5人は、切ないバラードの「U&I」を披露した。並んでマイクスタンドの前に立ち、憂いのあるボーカルをつないだ前半。後半は、しっとりとした空気をかき消すようにビートが打ち鳴らされ、思いが溢れるようなダンスパフォーマンスで観客を魅了。今にも涙がこぼれ落ちそうな、切ないボーカルで聴く者の胸をつかんだ。

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 喪失感や孤独感、相手を思う時間の大切さなど、恋愛の切ない側面を歌った楽曲も彼らの魅力の一つとして見所になった。宇宙の映像や、ステージにスモークが立ちこめる幻想的な雰囲気の中で歌った「MOONLIGHT」は、男性陣が祈るように踊る姿が印象的。ステージに腰掛けて、遠くを見つめるようなまなざしで歌ったピアノバラード「月夜に馳せる」は、月の欠けた部分を失った相手に例え、愛しさを大切に抱えるような温かい歌声で涙を誘った。

 中盤、学生服姿の7人がUNOで遊ぶムービーを上映。飾らない素の笑顔が満載された映像を楽しんだ後は、このライブのタイトルのテーマにもなっている「Flavor」をパフォーマンスして会場を沸かせた。同曲は2月に配信リリースしたばかりの最新ナンバー。トラップの重低音に合わせて、女性陣2人がワイルドなラップも聴かせる“格好いいGENIC”が表現された楽曲。ストリートスタイルの衣装に着替えてステージに現れた7人は、メリハリのあるパワフルなダンスを披露し、サビでは一転ポップに展開して爽快な歌声を響かせた。

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