BABYMONSTER、7名の候補者全員でデビューへ ハイレベルで競い合ったメンバー決定までの道のり
YGエンターテインメントがBLACKPINK以来7年ぶりに輩出するガールズグループ・BABYMONSTER。5月12日午前0時、同グループのデビューメンバーが公式YouTubeチャンネルにて発表された。BABYMONSTERとして、最終評価に残っていた7名の候補者全員でデビューを果たすことが決定。彼女たちはこれから秋ごろまでのデビューに向けて、本格的な準備期間に入ることになる。
そこで今回、改めてBABYMONSTERのこれまでの経緯を振り返りながら、グループの方向性について考えてみたい。
BABYMONSTER、デビューメンバー決定までの道のり
BABYMONSTERの存在は、2023年1月にYGエンターテインメント公式YouTubeの動画の中で明らかとなった。同事務所の創業者であるヤン・ヒョンソクがプロデュースを手がけるということもあり、BABYMONSTERがデビューを控えているという情報は新年早々、瞬く間に大きな注目を集めた。
その後、2月上旬よりBABYMONSTERの公式YouTubeチャンネルで、最終評価まで残ったメンバーの名前や経歴、パフォーマンス力、キャラクターを順次公開。韓国からHARAM(ハラム)とAHYEON(アヒョン)、RORA(ローラ)の3名、タイからCHIQUITA(チキタ)とPHARITA(ファリタ)の2名、日本からRUKA(ルカ)とASA(アサ)の2名、計7名が最終評価に進むことが判明した。
そして、3月10日より「Last Evaluation」と称し、デビューメンバーを決定する最終評価の様子を収めた動画を公式YouTubeで公開。EP.1~EP.3では、7名のメンバーを2チームに分け、歌唱力やラップのスキルを評価する「ボーカルミッション」を行った。このミッションの中では、PHARITAとAHYEON、RUKAの3名がBLACKPINK・ROSÉ(ロゼ)のソロ曲であり歌でしっとりと聴かせる失恋ソング「Gone」のパフォーマンスに挑戦。また、HARAMとASA、CHIQUITA、RORAは、アコースティックサウンドと伸びやかな歌声が印象的なBLACKPINKの「STAY」を披露。両チームともに練習の過程ではBLACKPINKのJENNIE(ジェニ)がチェックと激励に訪れたり、練習時に思うようなクオリティで歌えないことへの悔しさをにじませたりと、デビューという目標をしっかりと見据えているからこその喜びと葛藤のストーリーが生まれていた。
3月31日に公開されたEP.4では「ダンスミッション」が行われ、7名全員でBLACKPINKの「Don’t Know What To Do」をパフォーマンス。ヤン・ヒョンソクも含め、最終評価の審査委員を務めるYGエンターテインメントの各アーティストからの評価はおおむね好評で、中間順位発表では上位3位にAHYEON、CHIQUITA、PHARITAがランクインするという結果となった。
EP.5では「ソロ評価」として、各メンバーが楽曲選定から自分で行うソロでの歌唱力評価へ。7名がそれぞれの個性と魅力、現在持っている実力を存分に発揮したステージを披露し、中間の順位発表はあったものの、誰がデビューメンバーに入ってもおかしくない展開となった。そこで、追加で団体のボーカルミッションとダンスミッションを行うことに。ボーカルミッションではアレッシア・カーラの「Scars To Your Beautiful」をカバー。これまでどのミッションでも高い評価を受けていたCHIQUITAが、グループでの歌唱経験の少なさから練習時には苦戦を強いられるなど、各メンバーが残りわずかとなった評価の場でいかに課題を克服し、最高のステージを見せられるかに挑んだミッションとなった。
ラストのダンスミッションでは、2NE1のメドレーに挑戦。この中では単に振り付けを覚えるだけでなく、一部の振り付けをメンバー自らが考案する場面も。ダンスミッションのステージでは、評価を担当したYGエンターテインメントのアーティストからも「この最後のステージは、とてもじゃないけど……僕には評価できないと思います」と言わしめるほど、7名の成長とデビューへの熱い想いを感じられるパフォーマンスが行われた。このダンスミッションをもって、最終評価の全行程が終了。2週間を空けて、いよいよデビューメンバーが発表されることとなった。