布袋寅泰プロデュースウイスキー「BEAT EMOTION」を表参道で味わう 熟成に使われた樽も展示される期間限定バーを訪問

布袋寅泰ウイスキー期間限定店を訪問

 『東京2020パラリンピック』でのギタープレイも記憶に新しいロックミュージシャンの布袋寅泰。日本が世界に誇る偉大なるギタリストが、日本で最も小さなクラフトウイスキー蒸留所と共作したウイスキーが2023年4月26日に発売された。

「Bar BEAT EMOTION」店内
「Bar BEAT EMOTION」店内

 プロジェクトが始動したのは約1年前。「布袋寅泰の人生を表現したウイスキーを」というコンセプトのもと、滋賀県にある長濱蒸溜所のチーフブレンダーである屋久祐輔氏や代表取締役社長の伊藤 啓氏とともに布袋自身がサンプルのテイスティングを重ね、それぞれに異なる表情を持つ2種のウイスキー「BEAT EMOTION」を完成させた。

左から「BEAT EMOTION TRIANGLE」「BEAT EMOTION GRACE」

 音楽ファンには説明するまでもないが、「BEAT EMOTION」は伝説的なロックバンド BOØWYの金字塔となるアルバムタイトルであり、布袋がソロ活動開始後、初のオリコンチャート1位を獲得した楽曲のタイトルでもある。そんな布袋の音楽活動を象徴する重要なキーワードを冠するウイスキーとして今回リリースされたのは、「BEAT EMOTION -TRIANGLE-(トライアングル)」、「BEAT EMOTION -GRACE-(グレイス)」と名付けられた2本のワールドブレンデッドモルトウイスキーだ。

偉大なるアーティストの人生を表現した“ワールドブレンデッドモルトウイスキー”

屋久祐輔氏
屋久祐輔氏

「私の人生をオリジナル・ウイスキーでゼロから表現するという挑戦は、試行錯誤の末、究極の2本にたどり着きました。私の現在地イギリスの風香るモルト原酒、故郷の群馬の空のような水、そして長濱さんの誇るモルト原酒が織りなす味覚のワルツを「現在~過去~未来」という“時”のトライアングルと共にお楽しみください。きっと皆さんのBEATとEMOTIONを、魔法のように心地よく揺らすことでしょう。人生に乾杯!」(※1)

 布袋がそうオフィシャルコメントを寄せる通り、「TRIANGLE」「GRACE」ともに、使用されているのは長濱の地で熟成が進むスコットランド産のモルト原酒と、長濱蒸溜所で蒸留された国産モルト原酒。そしてボトリングの際の加水には、布袋の故郷である群馬県の水をわざわざ蒸留所へと運び込み使用している。

 “『群馬×英国×長濱』という奇跡のトライアングルで、音楽活動40周年を迎えた布袋寅泰の円熟と、挑戦し続ける男の鮮烈なビートエモーションを表現した”という「TRIANGLE」では、日本固有のオークである希少なミズナラ樽をフィニッシュ(後熟)に使用。「ウイスキーファンだけでなく音楽ファンにも愛されるように」という布袋のオーダーを受け、「ほのかに香り主張しすぎないピーティさにこだわった」と屋久氏が話す通り、青リンゴなどを思わせるフレッシュなアロマと少しの塩っぽさの奥に、オークのスパイシーさと心地よいピートが感じられる。

 一方の「GRACE」で表現されるのは、センセーショナルなギタープレイで多くのオーディエンスを熱狂させてきた布袋が持つもう一つの表情。『東京2020パラリンピック』開会式で披露されたエモーショナルで深いロングトーン、アコースティックやバラードで見せる浮遊感と透明感のあるギタープレイなど、包容力と優しさに満ちた一面を表現したスイートなウイスキーだ。こちらはワイン樽やシェリー樽で熟成した原酒をブレンド後、さらに赤ワイン樽でフィニッシュ。ミルキーで赤い果実を思わせる甘美な香りと、まさに包み込まれるような甘く華やかな味わいが特徴だ。

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