乃木坂46 中西アルノ、池田瑛紗、菅原咲月……お笑いやコント面で才能の開花が期待される5期生メンバー

 中でも一際注目なのが中西だ。オズワルドの伊藤俊介はコメントの中で、「中西さんのセリフの間とかタイミングと顔、全部完璧なコントがあって。「こうやったら面白い」みたいな感覚が明確にある子なんだなって思いました」と彼女のコントを称賛している(※1)。その歌唱力だけでなく、ブログやラジオでの言葉のチョイスや鋭い洞察力、映画好きな面などが徐々に知られ、最近では『NHK俳句』(NHK Eテレ)にレギュラー出演をしている中西。先述した『のぎおび』では、同席した井上和に発破をかけられながら、「演技力という話ではなく、どこまで自分の持っているものを捨てられるか、己との戦いだと思っている」「自分を振り切って、己を捨てて、失うものなどないとなりふり構わず走っていく」とコントに臨む上での心構えを熱弁していた(発言の要点が伝わらなくなるため、ここでは配信時の語尾の「アル」は編集します。ご了承ください)。

 久保は感情の起伏が激しく、瞳孔が開いた情緒のおかしいキャラ「恋のディーラーSHIORI」を演じ、ドラマの現場でも褒められていたという。つまりは、どれだけ既存のイメージからギャップを見せられるか。今年の2月でグループ加入から1年が経ち、井上の「にゃんにゃんにゃぎ」、一ノ瀬美空の「み〜キュンキュン」といった必殺技が広く定着しているのは前提の上で、ファンを満足させるためにはその先を提示していかなければならない。

 『新・乃木坂スター誕生!』時代には「千葉魂」ともう一つ、すでにコントに近い状態で完成されたユニット「池田瑛紗と愉快な仲間達」が存在しており、池田瑛紗が自ら「私がいかにヤバい奴かを見せたい」と言っていたのが忘れられない。池田はその後も『乃木坂工事中』(テレビ東京系)で散々メンバーからイジられ、一方では東京藝術大学へ進学するといった、いわゆる天才肌としても知られている。“ヤバい奴”としての底知れないポテンシャルはいまだ存分に発揮されていない印象であり、今回の『超・乃木坂スター誕生!』で彼女にスポットライトが当たることを期待したい。

 また、もう一人名前を挙げるとするならば菅原。田村真佑は『ノギザカスキッツ』時代に、「新妻まゆたん」のコントで狂気じみた演技に加え、ゲテモノ料理のサソリに、ビリビリ椅子、バラエティ番組で罰ゲームにも使用されるノニジュースと最も身体を張ったメンバーでもあった。社交的な性格と姉妹のような関係性に加えて、それぞれの期におけるポジションもどこか似ている田村と菅原。『乃木坂工事中』ではすでに「小吉」のあだ名でポンコツキャラが定着しており、菅原がそのまま田村と同じ道を歩んでいく未来が見える。

 ただ、そんな期待や予想がいい意味で覆されていくことが最も待ち望んでいる未来でもある。

※1 https://realsound.jp/2023/04/post-1301219.html

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