有華、笑いあり涙ありでメジャーデビューツアー完走 音楽と歌声の温かさに包まれたセミファイナル公演を観て

有華、メジャーデビュー単独ツアー

 後半戦で披露された「ずるいね。」で有華がタンバリンを叩いたり、「Baby you」では撮影許可を出したりと、さまざまな楽しい仕掛けを繰り出しつつ楽曲を届けていく。その後はラストスパートに向け、ポップなナンバーで会場を盛り上げる。「リングノート」でバンドメンバーが身体を揺らしたり、ジャンプしながら楽しそうに演奏する様子はなんとも微笑ましく、見ている側も自然と笑顔になった。さらに「バースデーソング - 2022 ver.-」では3年ぶりにコール&レスポンスを実施。マイクがフロアに向けられ、リスナーたちの大きな〈ハッピーバースデー ハッピーバースデー おめでとう〉が会場中に響く。曲が終わると、3年前にこの場所で弾き語りライブをしたときは声出しができなかったと振り返り、またみんなで歌うことができた嬉しさを噛み締めながら思わず涙ぐんでいる姿も見られた。

有華ライブ写真

 ラストナンバーの前には「今年で29歳になるけど、年齢で夢を諦めなくてよかったとほんまに思ってます。歌を届けて、みんなに会いに来てもらえて、ほんまに嬉しいです。みんなをもっともっと大きいところに連れていきたい。だからこれからも有華のことを好きでいてくれますか?」と語る。オーディエンスからの声援や拍手が沸き起こると、最後に「これからもよろしくお願いします」と答え、「Partner」を歌い上げた。

有華ライブ写真

 本来の歌詞は恋人に向けたものだが、〈君がそう私の人生のPartner〉という歌詞には「あなたたち(ファン)が私のパートナーだ」という想いが込められていたように感じた。バイラルヒットしたことで何回も音源を耳にしていた曲だが、生で聴くとより幸福感で満たされる感覚があった。そんなハッピーな空気のなか、有華はアウトロの続くタイミングでステージを後にして本編が終了。そして盛大な拍手に応え行われたアンコールでは、リスナーのクラップやシンガロングも混ぜたピアノの弾き語りで「ミルクコーヒー」と「うたでつなごう」を披露し、この日のライブの幕は閉じた。

 本公演の翌日にはツアーファイナルである大阪公演を終え、無事にメジャーデビューツアーを完走した有華。長年の夢を叶えた彼女だが、彼女の物語はここからが新たなスタート。持ち前の明るく楽しい性格と瑞々しい歌声を武器に、どんどん活躍をしてほしい。

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