さゆべえ×阿部愛沙美、『ブラザー・トラップ』最終回目前に公開対談 「マイラブ」で届ける、大切な言葉や恩返しの想い
「『マイラブ』は毎回ベストタイミングでかかる!」(さゆべえ)
——先ほども少しお話が出ましたが、完成した楽曲を最初に聴いたとき、改めて阿部さんはどう感じましたか?
阿部:忘れもしないです。ドラマの撮影を進めているときにメールが届いて、「高い歌声、出ました!」って、私がお願いしたことが叶ったと書いてあったんですね。それで「ヤバい、早く聴かなきゃ」と思って。家に帰りながらできたての音源を聴いて、泣きました。
さゆべえ:えっ、泣いたんですか!?
阿部:そうなんです。「すごい! めっちゃいい!」「こんなに幸せなことはないな」と思って、大江戸線に乗って泣きながら、何回も聴きました。制作側が言うのもアレですけど、「神曲できた!」と思いましたね。
——大きな感動がよく伝わってきました。
阿部:歌自体への感動もあったんですけど、さゆべえさんの歌をまた聴けたっていう嬉しさと、さゆべえさんの曲が増えたっていう嬉しさと、いろいろな想いが混じって感慨深くなってしまって、涙が出てしまいました。
——ドラマの中で「マイラブ」が流れた瞬間も、また違った感動があったと思います。
さゆべえ:ドラマの背景で自分の曲が流れているのが不思議で、信じられなかったです。でも、嬉しいなと思ったし、ファンの皆さんもドラマを観てくれて、感動したり、噛みしめたり、喜んでくださったりしているので、本当に「出会いに感謝!」と思いました。
——SNSやYouTubeなどを見ていても、「歌が素敵」といった反響がたくさんありましたよね。そういった感想を見たときは、どう感じましたか?
さゆべえ:普段の活動を応援して、歌を待っていてくださったファンの皆さんに1つ大きな恩返しができたような気がして、とても嬉しいなと思いました。
阿部:私もいい曲だなと思っていたので、ファンの皆さんと嬉しい気持ちを共有できて良かったです。
——「マイラブ」のように、ミディアムナンバーやバラードといったゆったりとした広がりのあるメロディの楽曲は、さゆべえさんの得意分野であるように感じました。
さゆべえ:私自身はそういう曲が自分っぽいと思ったことがあまりなくて、どちらかというと苦手なほうなんですよ。性格的に大雑把なところとか、勢い任せなところがあるので、気を抜くと雑になっちゃったり、勢いが強くなっちゃったりするんです。だからこそ、「マイラブ」のような曲を歌うときは、言葉をちゃんと届けようと意識して頑張ってます。
——「マイラブ」は、ドラマの中で毎回絶妙なタイミングで流れ始めますよね。第7話では、立花あかり(久間田琳加)と成瀬和泉(山中柔太朗)、大和(塩野瑛久)の関係がこじれていくピークのところで流れてきて、本当にすごいなと思いました。
さゆべえ:すごいですよね! 「イライラする〜!」って感じたところで、ベストタイミングで曲がかかるなって私もいつも思ってます(笑)。
——「マイラブ」を流すタイミングについて、阿部さんはドラマの構想時からなんとなくイメージを持っていたのでしょうか?
阿部:エンディングテーマなので、ドラマの最後に流すということ以外は、具体的なことは全然決めていなくて。ただ、三角関係の話なので、来週も観たいと思わせるようなシーンで曲をかけようとは思っていて、実際に楽曲を流すタイミングとかは映像の編集をしながら入念に決めていきましたね。
——なるほど。ちなみに、さゆべえさんは今感想を話してくださったように、ドラマをリアルタイムで観ていらっしゃるんですよね。
さゆべえ:はい、観てます! エンディングテーマのことを抜きにしても純粋におもしろいドラマだなと思ってて。毎回、悲しくなったり、キュンとしたり、情緒不安定になりながら観ています(笑)。 私のお母さんも観ているんですけど、この間会ったときにも「おもしろいよね」って話になりました。最終回、楽しみにしています!
阿部:最終回はそれぞれが自分の気持ちに素直になって、前に進んでいくというラストになっていて、登場するキャラクターみんなが幸せになってくれたらいいなという気持ちで制作しました。なので、「マイラブ」の流れ方も、最終回らしい前向きな形になっていると思います。ぜひ皆さんもリアルタイムで観ていただけたら。
——それはとても楽しみです。ぜひ阿部さんから視聴者に向けて、メッセージをいただけますか?
阿部:SNSをよく見ているんですけど、たくさんの方にドラマを観ていただいて、いろいろな楽しみ方をしてくださっていることが本当にありがたいなと思っています。いよいよ最終回になってしまうんですけど、最後まで応援してくださったら嬉しいです。そして、さゆべえさんはたくさんの方に知っていただきたい本当に素敵なアーティストなので、これからもどんどん活躍していただいて、歌声を聴ける機会がもっともっと増えたら嬉しいなと思います。
——さゆべえさんからも、ファンの皆さんへメッセージをお願いします!
さゆべえ:私自身も大好きな歌で、ファンの皆さんに恩返しをすることが今の私の夢です。これまで、私の歌を聴きたいというメッセージをたくさんいただきましたし、「マイラブ」でも盛り上がって喜んでくださっているのがすごくわかるので、こういう機会をどんどん増やしていけるように頑張りたいです。今回のエンディングテーマという大きなお仕事を次につなげられるように、頑張りたいなと思います。
圧倒的な歌唱力で魅せたミニライブ 阿部Pからのサプライズも
ファンに見守られながら和やかな空気の中で公開インタビューを終えた後、さゆべえがくじ引きでランダムにファンを指名して逆質問を行うというミニイベントを挟み、単独ミニライブが行われた。
ライブでは全3曲を披露。1曲目に、2022年6月にリリースされた1stシングル「ダイヤモンド」を歌うと、その伸びやかで切なげな歌声を会場に響きわたらせ、ファンを魅了した。2曲目は、しっとりとした歌声で尾崎豊「I LOVE YOU」をカバー。そして3曲目は『ブラザー・トラップ』のエンディングテーマ「マイラブ」を、圧倒的な歌唱力と表現力で歌い上げ、曲が終わる最後の瞬間までファンの心を捉えて離さないライブとなった。
イベントのすべてのスケジュールを終え、最後にさゆべえが来場したファンへの挨拶を始めると、阿部が大きな黄色の花束を持って再登場。「このイベントが『ブラザー・トラップ』プロデューサーとしてさゆべえさんと関わる最後の仕事になるので」と、来場したファンからのメッセージブックを添えてさゆべえに贈呈した。突然のサプライズに、さゆべえは「ヤバいかも!」と涙目になりながら、改めてファンやドラマ関係者への感謝の言葉と今後の抱負を語り、あたたかな空気の中でイベントが終了した。
ひとりのアーティストとして、大きな一歩を踏み出したさゆべえの今後の活動の広がりに期待したくなる、特別なイベントだったように思う。
■放送情報
TBS深夜ドラマ ドラマストリーム
『ブラザー・トラップ』
最終回放送:3月21日(火)深夜24:58〜放送/TBS(※一部地域をのぞく)
先行有料配信:「Paravi」「U-NEXT」にて各話地上波放送1週間前の火曜正午に配信
※各話地上波放送後、「TVer」「TBS FREE」「GYAO!」「Yahoo!」にて無料1週間見逃し配信
[公式Twitter]@drama_streamtbs
[公式Instagram]tbs_drama_stream
[公式TikTok]@drama_stream_tbs
■リリース情報
さゆべえ Digital Single「マイラブ」
2023年2月8日(水)リリース
ダウンロード/ストリーミング
https://lnk.to/MyLove_Sayubee
<「マイラブ」楽曲クレジット>
アーティスト名:さゆべえ
作詞:栗原暁(Jazzin'park)
作曲:栗原暁(Jazzin'park)、前田佑