Hey! Say! JUMP 山田涼介、ライブ演出から伝わるグループへの愛情 先輩に学びながら磨き上げた独自のポリシー

#141【デリバリー】負けてるのに、そんな雰囲気を出さない経理。

 山田が、Hey! Say! JUMPのライブ演出を初めて手掛けたのは、2016年の『DEAR.』ツアーだった。YouTubeチャンネル『ジャにのちゃんねる』の動画#141「【デリバリー】負けてるのに、そんな雰囲気を出さない経理。」では、「緊張します。初日とかヤバいっす。評判も気になるし、やっぱり曲目とかも自分で決めてるわけじゃないですか。これで楽しんでくれんのかなっていう。あと登場したときにどう思われるのかなって」とライブ前の率直な心境を吐露していた。

 さらに動画内では、同じく自グループのライブ演出を手掛けているSexy Zoneの菊池風磨と共に、嵐の松本潤の演出手腕をリスペクトする様子も。実際、山田は『ポポロ』2014年7月号(麻布台出版社)のインタビューにてHey! Say! JUMPが東京ドームでの公演を開催するにあたって、松本に相談をしたというエピソードを語っている。

 そして、2019年のライブツアー『Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2019-2020 PARADE』ではKinKi Kidsの堂本光一にも演出について意見を仰いだことも。同ラジオでは「1年くらい準備していたので、力作ができたんじゃないかなと思っております」と自信をつけたコメントをしていたのを思い出す。加えて、Hey! Say! JUMPのキャラクター“ウルぷぅ”の声を光一に担当してもらうというサプライズ演出が、ファンの間で大きな話題になったことも記憶に新しい。

 先輩たちに教えを請い、ジャニーズのエンターテインメントを吸収し、そこに今のHey! Say! JUMPだからこそ見せられるものを融合していく。日頃のメンバーとのやりとりや、グループに漂う空気感から生まれたインスピレーションをもとにアイデアを磨き上げる。それが山田ならではのライブ演出ポリシーになっていったように思う。

 きっと演者としては、誰かの指示で動くほうが気が楽に違いない。パフォーマンスにも集中できるし、万が一ファンから「期待はずれだ」と言われたとしても、「自分が考えた演出ではない」と言い訳がきくのだから。それでも、Hey! Say! JUMPとして“今、何を見せていくべきか”を自ら考えて、形にしていく。そんなところに山田のグループ愛の強さが見えるようだ。表からも裏からもHey! Say! JUMPを牽引していく山田が、今後のライブをどう魅せていくのか。ますます目が離せない。

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