甲田まひる×かとうみさと、相思相愛な関係が生んだ「CHERRY PIE」MV制作秘話 『今夜すきやきだよ』にちなんだ恋愛トークも

甲田まひる×かとうみさと対談

 甲田まひるが、ドラマ24 『今夜すきやきだよ』(テレビ東京)のオープニングテーマとして書き下ろした4thデジタルシングル「CHERRY PIE」がリリースされた。

甲田まひる(Mahiru Coda) - CHERRY PIE -

 本楽曲は、“今居る場所で自分の幸せ、自分たちの形を貫く”というテーマに沿って制作された。ピアノサウンドをメインにしつつ、ラップやEDM要素も取り入れたジャンルレスな作品に仕上がっている。

 今回は甲田まひるに楽曲制作について聞くと共に、後半では本曲のMV監督を務めた映像監督のかとうみさととの対談も実施。MV制作の話やドラマの感想、ドラマに紐付いた恋愛観などを語ってもらった。(伊藤美咲)【インタビュー最後にプレゼント情報あり】

「友達とも家族とも違う特別な関係をどう表現するか意識した」(甲田)

甲田まひる

ーーまずは甲田さんに楽曲についてお伺いできればと思います。「CHERRY PIE」はドラマ24『今夜すきやきだよ』のオープニングテーマとなっています。ドラマ作品への書き下ろしは初ですが、決まったときの心境はいかがでしたか?

甲田まひる(以下、甲田):すごく嬉しかったです。『今夜すきやきだよ』の原作漫画は、読んでほっこりするだけでなく、壁にぶつかることがあったり、ジェンダーロールについて触れていたりとシリアスな場面もある作品で。そういったメッセージ性のある作品の曲を書けるのは、すごく楽しみでした。

ーードラマへの書き下ろしということで、いつもとは違った曲作りになったのではないでしょうか。

甲田:そうですね、ドラマの内容にかなり向き合いました。『今夜すきやきだよ』は、正反対な女性二人が支えあって暮らしている話なんですけど、友達とも家族とも違う特別な関係なんですよね。それをどう表現するかをすごく意識しながら作りました。制作期間がタイトだったので、先にドラマの尺に合わせた60秒版を作ったんです。後から他の部分を完成させたのは、書き下ろしならではの挑戦だったかもしれないです。

ーーお気に入りのフレーズはありますか?

甲田:ラップパートの〈原始時代じゃない だからドレス着て行く狩り〉という歌詞は、ドラマにもリンクしている部分です。今は、女性も働きに出て自分の手で何かを得ることが当たり前な時代。作品にもそういったシーンが描かれています。『今夜すきやきだよ』は、「好きなことを大事にする」ということが軸になっていると思っています。曲のタイトルとなっているチェリーパイは、何かにときめくときに頬が赤くなるイメージから着想を得ました。

ーー〈甘いチェリーパイみたいに頬が赤く染まるから考えても無駄〉と歌詞にもありますよね。

甲田:そうです。一方で、サビの歌詞はちょっとフワッとしているんですよね。あえてシーンを特定できない感じにすることで、聴いた人がそれぞれの情景を思い浮かべられるようにしています。

ーーメロディのお気に入りポイントはどこでしょう?

甲田:全部お気に入りです(笑)。今回も四つ打ちっぽい部分があったり音数が多いメロディーでボカロっぽい部分もあったりと、いろんな要素を含んだ曲になっています。他にも、綺麗なメロディに対して、トラックにいかつい音が入っているとか。特にキックの音色にすごくこだわっているので、ぜひ注目して聴いてみてほしいです。

20230203-kouda-06
20230203-kouda-01
20230203-kouda-04
previous arrow
next arrow
20230203-kouda-06
20230203-kouda-01
20230203-kouda-04
previous arrow
next arrow

ーー今回もSUNNY BOYさんがアレンジャーとして参加されていますよね。

甲田:前作「Snowdome」のときは0から一緒に作っていたのに対して、今回は私が作ったものをアレンジしていただきました。私の要望をすごくうまく汲み取ってくださるだけでなく、いろんなアイデアも出してくださって、スムーズに制作が進みました。

ーー「CHERRY PIE」のリリース発表時に「私たちが葛藤する日々の中で、自分をありのままでいさせてくれる人の存在や場所を大切にしたい、という思いを込めました」(※1)と述べていましたが、甲田さんにとって自分をありのままでいさせてくれる場所はどこですか?

甲田:家族ですね。ドラマの中でも、家に帰ってくると素の自分でいられる様子が描かれていたので、みんなそういう場所がきっとあるんだろうなと、思いを込めました。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる