Vaundy、『紅白』初出場掴み取った2022年の活躍ぶり アーティストからも信頼を寄せられる理由
Vaundyが今年、『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)に初出場する。代表曲である「怪獣の花唄」を披露する他、自身が作詞作曲、そしてプロデュースを行ったmilet×Aimer×幾田りらによる楽曲「おもかげ」のパフォーマンスにも参加することが、多くの音楽ファンからの注目を集めた。「おもかげ」は『THE FIRST TAKE』にて発表され、Vaundyによるセルフカバーもリリースされた楽曲。milet×Aimer×幾田りらによるパフォーマンス動画の再生数は4400万回を超えており、三者三様の歌声の魅力を最大限に活かした楽曲が多くのリスナーを魅了している。
『紅白』初出場に至るまでの今年のVaundyの活躍を振り返ると、「おもかげ」の他にも様々なミュージシャンとのコラボレーションが印象的だった。現在『news zero』(日本テレビ系)テーマソングとしてオンエア中の「惑う糸」での菅田将暉への楽曲提供をはじめ、10月に公開された映画『線は、僕を描く』主題歌となったyama「くびったけ」、さらに気鋭のガールズバンド Chilli Beans.との共作として「lemonade」「アンドロン」を発表し、来年リリースされるChilli Beans.の3rd EPにも初となるフィーチャリング楽曲「rose feat. Vaundy」が収録されることが決定している。
もちろん自身名義の楽曲にも、今年話題となったアニメ『王様ランキング』第2クール オープニングテーマ「裸の勇者」やアニメ『チェンソーマン』第1話エンディングテーマ「CHAINSAW BLOOD」など、スマッシュヒットしたものが多数。先述の2曲では力強いシャウトやファルセットを多用した激情的な歌声で作品のパワフルな世界観をブーストさせているが、現在放送中のマクドナルド新CM曲「忘れ物」や、ABEMA『彼とオオカミちゃんには騙されない』主題歌に起用された「恋風邪にのせて」では平熱な歌唱がアンニュイな雰囲気を醸し出し、また違った魅力を放っている。自身歌唱の楽曲ではもちろん、提供曲やプロデュースを手掛けた楽曲でも様々な表情を見せてくれたVaundy。確固たる個性を持ちながらも楽曲によって多彩に表情を変えるその柔軟性が、リスナーだけでなく多くのミュージシャンを魅了しているのだろう。