ZILLION、「STEP」「冗談じゃないわ」で掴んだ成長 ライブパフォーマンスにおける変化も語る
「冗談じゃないわ」は自分を奮い立たせるような歌詞
――そしてもう1曲の「冗談じゃないわ」。タイトルが印象的ですね。
リオン:これは逆境を乗り越えて本当の自分の姿で勝負する、という楽曲です。タイトルにもある通り、「冗談じゃないわ」っていうのが本心。それを曲を通して伝えています。
ケイジ:ドラマ『完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの』(テレビ東京系)の挿入歌にもなっていて、表情にもこだわっています。
リオン:サビは机を「冗談じゃないわ」って叩くような振りから始まるんですけど、そこの表情を1サビと2サビで変えるなど、細かな表情を全員で話し合って決めました。
ワタル:1サビはちょっと不気味に「待ってなさい」みたいな感じで笑みを浮かべています。
リオン:その不気味な笑みも難しくて、「こっち?」、「いや、これじゃない?」と言いながら決めていきました。2サビは1サビよりも自信を持った笑みになっています。
モカ:MVのコンセプトも、私たちがマネキンみたいになっていて、本当の自分の心を表現できなくて、やらされているような感じになっているんです。無表情な人形から、最後は本心を全開にするっていう流れで。ステージでのパフォーマンスとMVで違いがあるので、そこも見比べてみてほしいです。
――ちなみに、ドラマのオンエアはチェックされていますか?
一同:してます!
カシン:毎話、5回くらい巻き戻して見ています(笑)。
タイラ:毎話クライマックスのシーンで流れるので、「おぉ」ってなるよね。しかも結構長く流してくださっていて、ドラマのテンポ感と「冗談じゃないわ」がすごくマッチしてる!
ルナ:第1話の法廷で熱弁しているシーンで初めて流れたんですよ。そのシーンと曲のマッチ度がすごくて、ずっと忘れられないです。
――自分たちの曲がテレビから流れると、テンションが上がりますよね。そして、歌詞もエッジが立っているワードが多くて印象に残ります。
タイラ:私、最初の方で〈要はぜんぶ自分次第ってハナシでしょ〉って歌っているんですけど、それを口に出して人に言うことって普段ないじゃないですか。「実は言えるんだぞ」みたいな感情を込めてレコーディングしましたが、苦戦しましたね。「STEP」のとにかく明るく楽しい雰囲気と違って、絶妙な塩梅を出しながら歌うのが大変でした。
カオラ:「冗談じゃないわ」は自分を奮い立たせるというか、強気にさせるような歌詞なんです。「STEP」も「冗談じゃないわ」もマイナスなことは言ってないんですけど、表現が全く違うので聴き比べると面白いかもしれません。
カシン:1サビまでは人には言わない自分の内側のことを歌っているので、共感してくれる人も多そう。
リオン:パートごとにメロディラインも結構変わっていて。私は1サビが終わった〈未成熟な林檎の色〉というところから担当しています。一気に雰囲気が変わるところなので、小悪魔的に口角を上げているような歌い方を意識して1サビとの差をつけました。
モカ:私は歌い出しの〈ご都合主義的なノリで「神様お願いです」〉を担当しています。タイラの〈要はぜんぶ自分次第ってハナシでしょ〉っていうガツンと強気な感じに繋がるように、ツンとした印象を出しました。それと2サビ前の〈足を引っ張る 背後にご注意〉の部分では、初めてパンチの効いた歌い方をしてみました。自分にとって新しい挑戦だったので、注目してみてほしいです。
カシン:この曲は女子がメインで歌っているので、メンズは支えることに徹しています。
ワタル:それこそ僕はモカの〈足を引っ張る 背後にご注意〉の下を歌っているので、モカの歌をしっかり聴いて、足を引っ張らないように意識しています(笑)。
――(笑)。リズムやダンスに関しても「STEP」とは大きく違っていますね。
カシン:僕は結構楽しかったけど、難しかったところある?
カオラ:あります! 〈dis dis dis dis〉の歌ですね。今までやったことがなかったリズムの取り方だったので、「どこから入ればいいんだろう」ということから始まって。理解するのが大変でした。でも、曲をゆっくりにしながら「このタイミング!」ってモカに教えていただきました(笑)。
モカ:何回も練習したよね。「もう大丈夫だよ、できてるよ」って言っても、「いや、まだやる」って(笑)。すごく頑張っていたので、レコーディングで完璧にやっているところを見て嬉しくなりました。
カシン:ダンスに関しては「冗談じゃないわ」の方が慣れているリズムアプローチだったので、振り入れ自体は2〜3時間でするっとできました。
ワタル:でもダンスも今までとはちょっと違う部分があるよね。今までは結構歌詞の内容をダンスでも表現することを重んじていたところがあって。でも、「冗談じゃないわ」はそれだけじゃなくて、見ていて不思議だな、どうやってるんだろうっていう要素も多くて。新しいZILLIONが見せられていると思うし、気付いたら一緒に踊りたくなる振りだと思います!
カシン:クセのあるサウンドに独創的なダンス、少し複雑な構成で興味が惹かれると思います。パフォーマンスもお楽しみに!
タイラ:Sota(GANMI)さんが作ってくださったコレオグラフが崩れすぎても嫌だし、難しすぎて見ている人が追いつけないのもよくないっていうところで、今回新しい挑戦をしています。ぜひマネしてもらって、SNSで拡散してもらえると嬉しいです。ただ、実際に踊ると足がバッキバキになるんですよ。取れそうなくらい(笑)。
カオラ:全員同じところが痛くなったもんね。ニュアンスの揃え方とか、足の持っていき方とか、何回も練習していたら段々足が痛くなってきて。
――そういった細かなニュアンスは皆さんで考えているのですか?
ワタル:そういう部分もあります。手の動線を確認しつつ細かく作ったりもしました。この振りって、上半身だけ見たら簡単なんですよ。でも下半身の動きが複雑で、練習も足を揃えることから始めました。足の軌道、開き具合、開くタイミングなんかを揃えるようにしていましたね。
カシン:前まではSotaさんが基本的に全部見てくださっていました。でも最近はワタルとリオンに任せて、Sotaさんが調整してくれる感じです。自分たちでニュアンスをつけるようになったので、そういう面では成長したかもしれません。
――成長といえば、皆さん精力的にライブやイベントに出演されています。自分たちで成長を実感している部分もありそうです。
リオン:ライブをする箱の大きさによって、同時にステージ上でパフォーマンスする人数が限られてしまう場合があるんです。そういう時に自分たちで話し合いながら、「こういう構成にしよう」って変えることが増えました。自分たちで作るということに慣れて意欲的になってきたので、それがパフォーマンスにも表れているのかなって。意見交換をする場が増えましたね。
ワタル:今まではMVなどの作ったものを見せることが多かったですが、ライブになるとMCが入ってくるんですよね。最初のステージはみんなロボット状態(笑)。上を見ながら「なんて言うんだっけ……」って思い出しながら喋っていたんですが、最近はテーマだけ決めて喋れるようになって。いつものワチャワチャなZILLIONの会話が出せるようになったのは成長したからなのかもしれません。
カシン:その他だと、初めての会場だと、練習してきたバミリとは違う場合があるんですね。少し前までは混乱していたこともありましたが、今はその場で対応できるようになりました。
ワタル:パフォーマンス面でもあるよね。目の前の人をどう楽しませるか、どう気分を上げるか、どう手拍子してもらうかを考えることで、ダンスや曲への気持ちの入り方が今までよりも強くなりました。
――目の前のお客さんを楽しませる秘訣があったりも?
カシン:女子メンバーがうまいんですよ。
ルナ:最近はステージからの捌け方を考えています。どうしたら次も来たいって思ってもらえるか工夫して、ひと言言うようにしたり。手を上げてもらう時も女子メンバーはかわいく言ってみたり、メンズも前に出て「みんなで手振ろうよ」って言ってみたりしています。
リオン:私はお客さんの目を見る。目が合ったら、眉毛を上げてアピールしています(笑)。そうするとお客さんもノってくださったりするので、一人ひとりの目を見て気持ちを届けることを大切にしています。
モカ:サビ前の歌詞を変えて、「クラップいくよ〜」って煽ってみたりとか。お客さんが手拍子してくれると私もすごく楽しいし、ライブ感が増しますよね。いろんな共演アーティストの皆さんを見て学んで、少しずつ取り入れるようにしています。最初はそういうことをするのが怖かったんですけど、皆さん音楽が好きで来てくださっている方なので怖がらなくてもいいんだなって最近実感してきました。
――具体的には共演者の方から、どんなことを学んだのでしょうか。
モカ:最初にshibuya eggmanのイベントに出させていただいた時、最後の出演者の方のステージを見ることができたんですよ。拍手が起こっていたんですけど、アーティストさんが「そのままクラップ!」って言ってすごく盛り上がっていて。お客さんもすごく楽しそうだったんです。「何だこの技術は!?」って驚きました。やっぱりライブに来ている方は、自分も動きたいっていう気持ちがあるんだなと知って、意識するようになりました。
リオン:私はつい最近、とあるアーティストさんのMCに心を打たれて。すごく本音で喋っている感じが印象的で。そのMCがあるから、その後の曲に感じるものも違ってきますし、自分の思っていることをパフォーマンスを通して伝えられるってすごいことだなと勉強になりました。
――この先のMCにも乞うご期待ですね! では最後に、今後の意気込みを教えてください。
ケイジ:来年2月10日の『ZILLION SHOWCASE LIVE「BILLION」』も迫ってきていますし、いろんなライブで可能な限り吸収して、勉強していきたいと思っています。その先もあるので、ZILLIONのあるべき姿をスタッフさん含めて全員ですり合わせていきながら、最前線で戦えるように頑張ります。
カシン:少しでもZILLIONが気になった方は、ぜひライブに会いに来てください。絶対楽しませる自信があります!
ワタル:間違いないです!
■リリース
3rd シングル 「STEP/冗談じゃないわ」配信リリース
発売日:2022年11月30日(水)
配信URL
https://ZILLION.lnk.to/fY8OgoWN
<収録曲>
1. STEP
2. 冗談じゃないわ
3. STEP(Instrumental)
4. 冗談じゃないわ(Instrumental)
■番組情報
ドラマチューズ!『完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの』
放送日:毎週火曜 24:30~25:00(11月1日、放送スタート)
放送局:テレビ東京、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ 九州放送
※テレビ大阪では11月11日スタート(毎週金曜 25:40~)
配信:広告付き無料配信サービス「ネットもテレ東」(テレビ東京HP・TVer・GYAO!)にて見逃し配信あり
主演: 深川麻衣
出演: 野村周平、サーヤ(ラランド)、ゆうたろう、YUSHI、岩崎う大(かもめんたる)、藤森慎吾、MEGUMI、YOU
企画・プロデューサー:MEGUMI
■関連リンク
ZILLION公式サイト
https://www.zillion-official.com/
ZILLION公式YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCcCV42g3LYZMKDvnYPT5Beg
ZILLION公式Instagram
https://www.instagram.com/zillion_zln_official/
ZILLION公式Twitter
https://twitter.com/ZILLION_ZLN
ZILLION公式TikTok
https://www.tiktok.com/