新しい地図と日本財団による基金「LOVE POCKET FUND」、日本財団母乳バンクへの支援決定

「LOVE POCKET FUND」日本財団母乳バンクへ支援

 新しい地図と日本財団が協働で運営する基金「LOVE POCKET FUND」(愛のポケット基金)が、早産・極低出生体重(1500g未満)の赤ちゃんに「ドナーミルク」を提供する日本財団母乳バンクへの支援を決定した。

 日本では年間5000人、一日13人もの小さく生まれた赤ちゃんが、ドナーミルクを必要とする。1500g未満で生まれた赤ちゃんは、母親のお腹の外で生活するための機能が未熟なため、母乳以外の粉ミルクなどを摂取すると壊死性腸炎などの重い病気にかかるリスク・重症化する危険がある。母乳バンクはドナーから寄付された母乳を適切に処理・検査・冷凍保管し、「ドナーミルク」として、早く小さく産まれた赤ちゃんに提供する仕組みとなっている。母乳バンクの施設には、高度な殺菌が可能となる高性能機器をそろえ、さらに施設内でドナーミルクの安全性と効果の研究も行われている。

 「LOVE POCKET FUND」は2022年7月から、国内に2つのみ存在するドナーミルクを届けるための施設の一つである一般財団法人日本財団母乳バンクへの支援を行っている。

ドナーミルク利用者の声

妊娠中、出血をしたため受診したところ異常が分かり、大学病院へ救急搬送・出産、母子ともに危険な状態でした。妊娠25週、600g弱の女の子を出産しましたが、出産後すぐに意識が戻らず、ドナーミルクについて先生から父親に説明がありました。子どもにしてあげられることは、なんでもしたかったので、迷いはありませんでした。
600gに満たない体で生まれたにもかかわらず、今は順調に成長しています。

母乳バンクQ&A

Q: 粉ミルク(人工乳)じゃダメですか?
A: 正期産で元気に生まれた赤ちゃんには、粉ミルクは有益で、ドナーミルクを使う必要はありません。赤ちゃんは本来、お母さんのおなかの中で羊水を飲んで、腸を成熟させますが、ドナーミルクの提供対象となる早産・極低出生体重(1500g未満)の赤ちゃんは、腸管が未熟な状態で生まれてきます。腸粘膜のバリア機能も十分でないため、体に悪い菌が入ってしまうリスクがあります。

Q: ドナーミルクは安全なのですか?
A: 厳正を期して登録いただいたドナーからの母乳が母乳バンクに届いたら、手術室レベルの清浄度を保つクリーンルームにて、殺菌処理の前に細菌検査を行い、母乳に病原菌が含まれていないことを確認し、低温殺菌処理を行います。その後、あらためて細菌検査にて細菌が全く検出されないことを確認したもののみが「ドナーミルク」として提供されますので安心・安全なドナーミルクをお届けできます。

■支援詳細
<支援先>一般財団法人 日本財団母乳バンク
<支援内容>母乳を安全に保管するための医療用冷凍庫 他
<支援金額> 3,350,000円

■「LOVE POCKET FUND」公式サイト
https://love-pocket-fund.jp/index.html#youto

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