STAYC、日本デビュー果たした6人組はなぜ“楽曲派”と呼ばれる? 高い実力で歌いこなすメロディの心地よさ

STAYC、なぜ“楽曲派”と呼ばれる?

 とはいえ、STAYCは楽曲の良さだけで評価されているのではない。BEPはインタビューで「人柄は基本で、ビジュアルと実力まで3拍子揃ったグループ」(※1)だと語っている。テレビやネットで見る限り、確かにどのメンバーも人懐こく誠実な印象がある。ビジュアルも、人柄の良さがにじみ出た美しさが大きな魅力になっているようだ。

 シンガーとしての実力も申し分がない。「恋は元々こんなに苦しいものですか(LOVE FOOL)」(2021年)での深みのある表現は、従来のアイドルのイメージを大きく覆す。彼女たちの歌唱力の高さはドラマ業界でも知れわたっていたのか、最近では話題のヒューマンドラマ『私たちのブルース』(2022年)のサウンドトラックにも参加。挿入歌「Star」はBEPではなく他の作家によるものだが、アコースティックギターを中心としたシンプルなサウンドであるがゆえに、表情豊かなボーカルが際立つ。

 以上のようにあらゆる面で最上級な彼女たちが、このたび満を持して日本デビューするのだ。彼女たちのファンのみならず、多くのK-POPファンが注目しているのも必然であるだろう。

STAYC(ステイシー) 'POPPY' MV

 注目の日本デビューシングル曲「POPPY」は、STAYCの魅力のすべてが詰め込まれている。思わず口ずさみたくなる中毒性のあるメロディ。〈シュワっとさせたい/変わりないココロ/ただ自分次第/遠慮はNonono/ほら淡い微炭酸みたいに/弾け出そう〉といった前向きなフレーズ。それを切なくクールに歌い上げるメンバーたち。現在のメインストリームではないものの、妙に耳に残るハウス風のレトロなアレンジ。この1曲だけで、彼女たちに夢中になってもおかしくない仕上がりだと言えよう。

 さらにカップリング曲は、前述した「ASAP」の日本語バージョンだ。日本語の歌詞のおかげだろうか、グループのイメージをそのまま反映した歌の魅力がオリジナル以上にストレートに伝わってきて、こちらも聴き逃せない。

 K-POPのガールズグループはすでに何組も日本デビューしており、すでに韓国と同様に競争が激しくなってきている。それでもSTAYCは確かな実力ときらびやかなビジュアル、そして楽曲の良さで独自のポジションを確立するだろう。だからこそファンは迷わずに応援し続けてほしいと思う。その後押しが、彼女たちの日本での活躍に繋がるからだ。まずは『POPPY』を聴き込みながら、さらなる活動の広がりを楽しみに待っていよう。

※1:https://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2155724

 

■リリース情報
Japan Debut Single『POPPY』
2022年11月23日(水)発売

<収録曲>
【CD】収録曲 ※全形態共通
M-1 POPPY
M-2 ASAP-Japanese Ver.-

○初回限定盤(CD+DVD)
トールケース仕様DVD付き
16P Booklet
¥2,750(税込)
DVD収録内容:STAYC Special Movie 約30分収録予定
封入特典:トレカA Ver.(セルカ)全7種(メンバー6種+集合①)の内1枚封入

○UNIVERSAL MUSIC STORE生産限定盤
ワイドトールケース仕様
ワイドトールケースに24P Booklet
¥2,750(税込)
<封入特典>
・B Ver.トレカ(セルカ)全7種(メンバー6種+集合②)の内1枚封入
・ステッカー2枚封入
・メンバー写真個別2カットカード 6枚封入 

○通常盤(初回プレス/CD)
¥1,430(税込)
24P booklet
初回プレス盤だけの封入特典:C Ver.トレカ(セルカ)全7種(メンバー6種+集合③)の内1枚封入

○Solo盤 MAXIケース Picture Label仕様
¥1,430(税込)
封入特典:D Ver.トレカ(セルカ)全メンバー6種のうちジャケットと同じメンバーのセルカ封入。 
・solo盤SUMIN盤(スミン)
・solo盤 SIEUN盤(シウン)
・solo盤 ISA盤(アイサ)
・solo盤 SEEUN盤(セウン)
・solo盤 YOON盤(ユン)
・solo盤 J盤(ジェイ)

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