ELLEGARDEN、バンドの歩みを映したドキュメンタリーの見どころを語る 木村太一監督も登壇した完成披露試写会レポート

ELLEGARDEN、ドキュメンタリーの見どころを語る

 この秋、2つの新曲をリリースして、再び“現役のバンド”として走り始めたELLEGARDEN。現在4人は、ライブハウスツアー『Lost Songs Tour 2022』を開催中で、年末には『FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2022』への出演も決まっている。特筆すべきは、12月にリリースされる予定の16年ぶり6枚目のフルアルバムだ。2018年の活動再開以降、彼らは何度もライブのステージに立ってきたが、この秋から年末にかけて4人はさらにギアを上げ、ここから本格的にELLEGARDENの新章へと突入していく。

 そして11月25日には、Amazon Prime Videoで木村太一監督によるドキュメンタリーフィルム『ELLEGARDEN : Lost & Found』が配信予定だ。長きにわたる活動の中で、4人は何を失い、何を手にしたのか。今作はELLEGARDENの激動の歩みに誠実に寄り添うドキュメンタリー作品で、新しい世代のリスナーはもちろん、往年のリスナーにとっても新鮮な驚きや感動を味わえる作品に仕上がっていた。この記事では、11月14日にユナイテッド・シネマ豊洲で開催された完成披露試写会でのアフタートークの模様をお届けする。

 今回のアフタートークは、長年にわたりELLEGARDENの取材を担当し続けている山崎洋一郎(『ROCKIN’ON JAPAN』編集長)の司会によって進行していった。まずはじめに、完成した作品を映画館の大スクリーンで観た感想をそれぞれ語っていった。

 高田雄一が「何度もパソコンとかで制作途中のものを観てたんですけど、この大きな画面で観ると、いろいろと……昔のウブさん(生形)の髪型キツいなあ、とか」と言うと、生形真一は「それお互い様だから」とツッコミを入れ、細美武士も「過去素材、痛々しすぎるよね、本当に黄色いTシャツ着すぎだなと」と頷く。

 一方で「でも、(ドキュメンタリー映画は)素晴らしい仕上がりでびっくりしました」と高田。生形は「やっぱり、こうやって映画館で観て、すごい正直に言うと、自分たちのことながら何回かウルウル来ちゃいましたね」と、高橋宏貴も「ウブと雄一と同じになっちゃうけど、こんな巨大画面で自分たちのバンドの映像を観れる日が来るなんて、もう全く予想していなかったんで。本当に、この会場を準備してくれたスタッフとか、木村太一監督に感謝してます」と素直な思いを述べた。

 そして細美が「ドキュメンタリーって、『木村太一の目を通して俺たちを見るとこう見える』『こういう物語と解釈できる』ものになっているのが、すごく面白いなって。俺たちも4人を外側から俯瞰で見たことがないんで、1つの視点から見るとこういう風に見えるのかって。それが新鮮でしたね。太一はすごく好きな人なんですけど、監督してもらえて本当に光栄でした」と言うと、客席から大きな拍手が起こる。

 木村監督は、今作の制作過程について「最初のオンラインミーティングでは、『あまり撮らせねーよ』みたいな雰囲気を出されてて(笑)」と冗談めかしつつ、「僕をちゃんと信頼してもらえるようにどんどんコミュニケーションを取っていったら、最後には『なんで撮ってないんだよ』ぐらいになってきてくれたので、そこは嬉しかったですね」と述べた。

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