Snow Man 渡辺翔太、設定の多い役への挑戦で重ねる経験 『世にも奇妙な物語』出演でも残した爪痕

 Snow Man 渡辺翔太が、11月12日放送の『世にも奇妙な物語'22 秋の特別編』(フジテレビ系)内のエピソード「ちょっと待った!」で主演を務めた。「ちょっと待った!」は渡辺演じる広川悟が思いを寄せる会社の後輩・澤田里奈(演・高田里穂)に告白しようとするところから始まる物語。その中でなぜか未来の様々な年代の自分たちが登場し、望む未来になるようそれぞれが主張を始めるというカオスな会話劇が繰り広げられた。

 本作を見て『おそ松さん』での渡辺を思い出した人も少なくないのではないだろうか。Snow Man全員で主演を務めた実写映画『おそ松さん』では、“物語終わらせ師”のエンドを演じた渡辺。映画やドラマによくある設定や演出をメタ的に取り入れた劇中において「タイムリープ」の設定に振り回される役どころを演じ、最終的には特殊メイクを施した88歳の姿まで披露していた。この時の経験も生かされてか、時空を超えた自分や人生と向き合うという奇妙な設定の「ちょっと待った!」でも15年後、26年後の広川悟を自然と演じてみせ、コミカルな中に込められたメッセージまで視聴者に届ける役割をまっとうしていた。

 月9ドラマ『監察医 朝顔』(フジテレビ系)、日曜劇場『オールドルーキー』(TBS系)へのゲスト出演など、ソロでも一歩ずつ演技への挑戦を進めている渡辺。個人的には『連続ドラマW 頭取野崎修平』(WOWOW)で織田裕二演じる野崎修平の秘書役を演じたのはハマり役だったように思う。脇を固める役柄ではあったが光るものがあった。変わり種としては擬人化バラエティ『ヒトなら』(フジテレビ)に出演していたのも印象深い。これは「JK靴下銀行」を舞台にルーズソックスの栄枯盛衰をドラマ化したもの。“ルーズソックスを擬人化した銀行員”という変わった設定ではあったものの、先述の秘書役しかり銀行員役はなぜか渡辺にしっくり来ていた。スーツの着こなしなのか、普段の丁寧な話し方からの印象なのか。初の日曜劇場は水泳選手役での出演となったが、ぜひ企業や組織を舞台にした作品、学園ものでの教師役など演じる姿も見てみたい。

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