YOSHIの楽曲がバイラルチャートに続々とランクイン “自分を貫く信念”が今リスナーに多くシェアされる理由
YOSHIのクリアな高音から始まる5位の「VOICE」は、どこか抒情的でスケール感あるメロディラインとバンド的なアレンジに、才能の幅を感じる1曲である。2番以降で披露しているラップ然としたキレキレのフロウも、他のパートを生かすコントラスになっている。また、地声のギリギリ上が出るくらいのキー設定で、ファルセットをほとんど使わず、地声のまま歌いあげるなど、ボーカリストとしての素養も印象づけている。しかしながら、この曲が今、多くの人にシェアされている理由は歌詞にある。ほとんどが英語の歌詞だが、ところどころに短い日本語が入る。それが〈生まれた瞬間、〉〈明日死ぬかもしれないって、〉〈止めらんない〉〈オリの中に俺おさまらないさ〉という4つのフレーズ。そして最後はYOSHIの歌声だけで〈I’ll never be alone〉と、羽根がふわりと舞い降りるように終わる。歌詞検索サイトでは、YOSHIの楽曲の中で「VOICE」が最上位になっているサイトもあった。
今、YOSHIが遺した曲を聴いて感じていることは、人それぞれだと思う。否、思っていた。しかし「シェア」は「共感」の表現方法のひとつなのだと、本記事の執筆で考えるようになった。ひとつ視野を増やしてくれた彼の楽曲に感謝するとともに、心からご冥福をお祈りいたします。
























