新しい地図のアーティスト活動も待ち遠しい 香取慎吾、稲垣吾郎、草彅剛……それぞれの音楽との関わり
10月27日、香取慎吾のTwitter、Instagramに突如として意味深な投稿がされた。香取の顔面モノクロ写真に「WHO AM I」の文字、そして11月2日を意味していると思われる「11.2」の数字が掲げられたシンプルな画像だ。そして翌日、さらにまた翌日と、同様のテイストの口やまぶたなどパーツに寄った写真がアップされていった。そこに書き込まれたのはハッシュタグ「#WhoAmITour」と共に「https://whoamitour.jp」のURLのみ。そのリンク先へ飛んでみると、何やらカウントダウンする表示が映し出される。
#WhoAmITour pic.twitter.com/A6ZGQuOiFy
— 香取 慎吾 (@ktrsngofficial) October 26, 2022
何かが始まる。でも、何かはまだわからない。こうして日常に新しいワクワクを届けてくれる香取の粋な演出に心が弾む。“香取慎吾が新たな地図をまた広げるとしたら、きっとあのことではないか……”と予想しようとすると、あることに気づかされる。それは香取のエンターテイナーとしての活動範囲の広さだ。
香取は先日、草彅剛との2人芝居『burst!~危険なふたり』を全30公演無事に走り抜けたばかり。先月には主演映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』もロードショーされたことでも記憶に新しい。演じるという点では、YouTubeでの“しんごちん”や『ワルイコあつまれ』(NHK Eテレ)で見せる慎吾ママなど様々なキャラクターに扮してきた。さらに今年はダウンタウン 松本人志発案による笑わせ合いバトル『HITOSHI MATSUMOTO presents ドキュメンタル』(Amazon Prime Video)にも出演して注目を集めた。だが、今回SNSで発表された写真のシックなテイストから見ると、どうやらそうしたバラエティ系の発表ではなさそうだ。
では、この雰囲気に合った活動という意味では、香取の芸術家という面ではどうだろう。2018年9月にパリのルーブル美術館・シャルル5世ホールにて個展「NAKAMA des ARTS」を、翌年の3月にはIHIステージアラウンド東京にて日本国内初個展『BOUM! BOUM! BOUM!(ブン ブン ブン) 香取慎吾NIPPON初個展』を成功させた香取。その後、香取の作品はアパレルブランド「JANTJE_ONTEMBAAR(ヤンチェ_オンテンバール)」にも展開され、鑑賞するだけではなく“身につけるアート”という新たな楽しみ方を提案してくれた。そろそろ、この線で新たな動きがあってもおかしくはない。
こうして様々な線で予想をしながらも、やはり香取といえば期待を寄せたくなってしまうのは、歌って踊る姿ではないだろうか。2020年1月に初のソロアルバム『20200101(ニワニワワイワイ)』を、そして今年4月には2ndアルバム『東京SNG』をリリース。BiSH、氣志團、KREVA、SALU、スチャダラパー、SONPUB&向井太一、TeddyLoid&たなか、WONK、yahyel、新しい学校のリーダーズ、H ZETTRIO、ヒグチアイ、Gentle Forest Jazz Band、田島貴男(Original Love)と、大御所から新進気鋭の若手まで幅広いアーティストとのコラボを実現し、その音楽性の多彩さに驚かされた。楽曲ごとに、いくらでも新しい香取慎吾を見せられる、そんな意欲を感じられる作品に驚かされたものだ。
また、ソロ活動のみならず「雨あがりのステップ」「だったらDance!!」を筆頭に、稲垣吾郎、草彅剛と歌う楽曲の数も順調に増えている。最近では「KISS is my life.」に続く草彅とのユニット“SingTuyo(しんつよ)”で歌った「新曲も出してみたい」とも口にしていた。香取の幅広い活躍に加えて、稲垣、草彅の“好き”をかけ合わせることで、その楽しみは広がっていくからさらに面白い。