A.B.C-Zメンバー分析 第4回:塚田僚一、パフォーマンスの要を担う愛されキャラ 後輩へとバトンつなぐ功績の数々

 デビュー10周年記念ツアー『A.B.C-Z 10th Anniversary Tour 2022 ABCXYZ』を9月25日に終えたA.B.C-Z。10月26日には表題曲を大黒摩季が手掛けた13thシングル『#IMA』をリリースするなど、11年目に向けて勢いを増している。そんなA.B.C-Zのメンバー一人ひとりの魅力を改めて考えてみたい。第4回は塚田僚一。

 A.B.C-Zというグループは、デビュー以降も舞台を中心に活躍をしてきた。一人ひとりが確固たる実力を持っており、ハイレベルなパフォーマンスができるため、デビュー組の中でも舞台の経験はかなり多い。だからこそ、デビュー当初はそこまで一般的な知名度が高くなかったように思う。そんな中、お茶の間にA.B.C-Zの名が知られ始めたのは塚田の功績あってこそ。裏表がなく、屈託なく自分のことを話す様子が注目され、『アウト×デラックス』(フジテレビ系)にレギュラー出演するようになったのだ。そこでのジャニーズらしからぬ言動が話題になり、以降多くのバラエティ番組にも出演するようになっていった。塚田の憎めない素直さと愛嬌のある笑顔は、視聴者はもちろん共演者にも好印象だったのだろう。まわりから「塚ちゃん」、「塚っちゃん」と愛を持って呼ばれている場面は度々目にしたことがあるはずだ。現在もバラエティ番組にゲスト出演する他、情報番組やニュース番組などにも出演して活躍の幅を広げている。

2021年12月『ジャニーズ伝説』"LEGEND OF JOHNNYS' 2021"

 さらに、塚田と言えば「筋肉」。かつては、トレードマークの金髪とあわせて「金髪、筋肉、塚ちゃんです!」と挨拶していたほどだ。その強靭な肉体を活かして、コンサートでは連続バク転を披露。朝の情報番組でも度々その様子が取り上げられ、先日行われた10周年ツアーでも、高く上がったセンターステージから華麗なバク宙を決めた様子が報道された。また、『SASUKE』(TBS系)には2015年から出演。1stステージのクリアも達成しており、2ndステージへの挑戦に期待が募っているところだ。今や同番組には多くのジャニーズメンバーが出演しているが、ジャニーズ初出演となったのは塚田である。しっかりと爪痕を残し、後輩にバトンをつなげて来た存在であると言えるだろう。A.B.C-Zだけでなく、肉体美を持つジャニーズメンバーたちをより一層お茶の間に広めることにも一役買っているのだ。

 共演者に愛され、後輩の背中を押してきた塚田。その性格も彼の魅力の一つだ。以前『嵐ツボ』(フジテレビ系)で、後輩におごりすぎて家賃が払えなくなり、親からお金を借りたというエピソードが明かされていたが、後輩の面倒見の良さはいたる所で垣間見える。例えば、前述の『SASUKE』出演にあたって、7 MEN 侍・菅田琳寧と少年忍者・安嶋秀生へ自分の経験を元に熱くアドバイスしているシーンをYouTubeで確認することができる。塚田自身も「後輩たちから学ぶことが多くて。純粋に楽しむという気持ちを(Snow Man・岩本)照と琳寧から教わりました」と謙虚な姿勢を見せていた。この人柄の良さが、多くの人から愛される理由なのだろう。

【先駆者】ジャニーズの歴史を変えた男 塚田僚一の挑戦

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