MAX、待望のライブ『Fantastic Journey』に乗せた3年分の思い アグレッシブさが伝わる渾身のパフォーマンス

MAX3年ぶり有観客ライブレポ

 女性ダンス&ボーカルグループの金字塔、MAXによる『MAX LIVE CONTACT 2022~Fantastic Journey~』が、10月15日東京・品川インターシティホールで昼夜2公演開催。同ライブは、2019年2月に開催された『MAX LIVE CONTACT 2019 ~HIT THE SPOT~』以来となる約3年ぶりの有観客ライブ。「Viva la Mambo」をライブ初披露したほか、「Give me a Shake」「TORA TORA TORA」「一緒に…」など時代を超えた名曲を交え昼夜2公演合わせて全21曲を歌唱。集まったファンを魅了した。

MAX(写真=田中聖太郎)

 まずは、NANA、MINA、REINAの3人が黒のシックな衣装で登場し、クールなチェアダンスを披露。続いてLINAが登場するとステージにはポールが設置され、なめらかでアクロバティックなパフォーマンスを展開する。デビューから27年、衰えることのない肉体と飽くなきダンスパフォーマンスの追求。4人のアグレッシブな思いが伝わる渾身のパフォーマンスに、観客も驚きを隠せないといった様子で拍手を送った。

 MAXは、1995年にシングル『恋するヴェルファーレダンス ~Saturday Night~』でデビュー。客席には当時からのファンだけでなく10代~20代の女性ファンの姿も目立ち、親子でグッズを身につけて応援する姿も。MAXが送り出してきたダンスミュージックの数々は、世代を超えて親しまれている。

 序盤は「情熱のZUMBA」を始め、「Love is Dreaming」などラテンのリズムが心地いい楽曲を次々と繰り出し、ヒットナンバー「Give me a Shake」で締めくくる。お揃いのピンクのスーツで決めた4人が繰り出す息の合ったダンスに、観客は総立ちになってクラップや手を上げてプッシュする動きなどで一つになった。ツアータイトルの『Fantastic Journey』は、「こういう時だからこそ、旅行に行った時のようなワクワクを感じてほしいと思ってつけた」とのこと。青い空と海やジリジリとした熱い太陽を感じさせるナンバーの応酬によって、南国のリゾート地といった気分にさせてくれた。

 MCでは、冒頭でポールダンスを披露したLINAが、「体力配分を間違えた。でもみんなの笑顔と拍手が力になる」とコメント。3人によるチェアダンスの振り付けを、事務所の後輩グループであるプラチナボーイズの小池成が担当してくれたことや、オープニング映像はLeadの鍵本輝が手がけたことも明かす。冒頭のサプライズ演出の成功に、うれしさが隠せないといった雰囲気でトークが止まらなかった4人。また中盤には、4人のドライブ旅の様子を収録した映像も披露され、これは後輩グループBuZZのüsayが編集など手がけたとのこと。4人のダンスに対するアグレッシブな姿勢や、明るくほがらかなキャラクターは、後輩からも愛されていることが伝わる。

 2019年にリリースした「Dracula~ドラキュラ~」で幕を開けた中盤は、90年代のヒットナンバーを連発。「いくよ!」とのかけ声で、パラパラダンスを披露した「GET MY LOVE!」。「Ride on time」では、サビの振り付けを観客全員と楽しんだ。ライブでは初披露となった「Viva la Mambo」では、黒とゴールドを基調にしたラグジュアリーなスタイルで登場した4人。NANAのリードで観客は、トランペットやパーカッションを模した振り付けで楽しんだ。その後ミディアムバラードの「My leader」、「eternal white」(夜の部のみ披露)と、冬のラブソングで会場をムーディーな雰囲気へと誘った。

MAX(写真=田中聖太郎)
MAX(写真=田中聖太郎)
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