三宅健、ワクワクを仕掛ける力が加速中 ソロコンサートグッズ制作にも見られるアイドルとしてのプロ意識
三宅は2021年12月25日に行なったクリスマス配信『KEN MIYAKE’s Xmas Show must go on!?!?』、そして2022年7月2日に実施したインスタライブで、大きなクマのぬいぐるみと一緒に登場。さらに、Twitterを始めた際も「#応答せよ」のあとにもクマの絵文字を付け、ファンにも「ラジャーの後に必ずクマを付けてほしい」と発信してきた。「これが、そのクマです。これは僕から見たファンの子たちであり、ファンの子から見たら僕であるっていう。僕とファンをつないでくれる象徴として、このクマを入れてあげたかったんですよね」と種明かし。
さらに、このクマにはIVY(アイビー)という名前もある。20数年前に三宅がメスの犬を迎えるとしたらIVYと付けたかったこと。そして三宅のファンクラブ名の『BLUE JAY IVY』であること……。「だから『BLUE JAY IVY』が、この(グッズの)中にいるってことなんですよ。なので、いつもクマがくっついてくるし、ペンライトもクマの仕様になってるっていうことなんです」と、点と点が繋がっていく感覚が気持ちいい。また、“ミヤケケン”とカタカナであしらわれた少し懐かしさを感じるデザインのロゴについては「これは本当に賛否両論わかれるなっていうのをわかった上で発売してますけども。「僕とか周平くんの感覚だと“ダサ可愛くていいよね”って感覚なんですよ」と説明する。シンプルで日常的に取り入れやすいデザインのものもいいけれど、「え、それ何!?」と思わず目にとまるインパクトがあるものも面白い。そんな三宅の遊び心を感じさせるグッズになった。ほかにも、パステルイエローに生地を染めるところから作られたトートバッグや、ハイブランドで使用する生地、工程が3倍かかる縫製、そして筆のタッチが再現されるプリンター……と、とことんこだわったTシャツなど、一つひとつのグッズに込められた愛情をひしひしと感じられた。もはやコンサートグッズという枠組みを越えて、作品を作り出すときのような熱量だ。それをダイレクトに感じたのは、他ならぬ幸喜周平だろう。
幸喜はInstagramにて「出来上がったことは嬉しいけど、すこし寂しささえ感じるほどに充実したお仕事でした」と語っているほど。さらには「純粋に僕もファンになっちゃって、、、正式にBLUE JAY IVY(三宅さんのファンクラブ)に入会しました!笑」とも。作品を待つファンはもちろん、共に作っていく人までワクワクさせてファンにしてしまう。これぞ全方位的にパワーを与えるアイドルの鑑だ。最近ではHPでソロツアー期間中にSNSでやってほしいことや疑問に応える「質問箱」を受け付けていたり、Twitterではグッズの種類についてファンに直接意見を聞いて反映させていたりと、ファンが作り手としてのワクワクも味わえる仕掛けも。ますますアイドルとしてパワーアップしていく三宅のこれからが楽しみでならない。