BENI、ラグジュアリー&親密な空間に響く優しい歌声 クリス・ハートも駆けつけた極上のステージを観て

BENI、親密な空間に響く優しい歌声

 R&Bシンガー BENIが9月4日、COTTON CLUBで『BENI “THE SHOW” 2022』を開催した。2018年に行われた全国ツアー『BENI “The Show” LIVE TOUR 2018』をベースに、アコースティックアレンジで新たに進化させたライブで、今回3度目の開催となる。本稿では夜に行われた2nd.showの模様をレポートする。

 ライブレストランならではのラグジュアリーな雰囲気だ。飲食しつつ開演を待ち侘びる客席からは、リラックスした中にも静かな熱を感じる。

 バンドメンバーがステージに登壇し演奏が始まると、赤いベアトップのパンツドレスに身を包んだBENIが客席後方から登場。その美しさに、客席からは感嘆のためいきと大きな拍手が起こる。

 1曲目は「サマー・ナイト・フィーバー」。ライブの始まりを告げるディスコナンバーに、手拍子と手振りで客席も大盛り上がりだ。続いて「BFF」。ファン一人ひとりの表情を確かめるように見渡し、大切な友情を歌い上げる。シンプルなアレンジが、声の良さを引き立て、小規模でのアコースティック編成ならではの魅力を感じさせる一曲である。

 「”THE SHOW”は、一夜限りのこのメンバーがこの時を、この一回だけ。もう2度と再現できない一夜」と語り、夏の終わりに感じるセンチメンタルな気持ちを歌った「花火」を披露する。この季節にふさわしいラブソング心の情景を、しっとりと歌い上げる。

 次に、8月31日に配信がスタートした「フライディ・チャイナタウン」に続くシティポップカバー第二弾「君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。」をライブ初パフォーマンス。ファンキーなラテン調のリズムが、BENIのセクシーなボーカルとアコースティックサウンドと絶妙にマッチした名セッションとなった。

 続くMCでは、“THE SHOW”でのセッションから新しいアレンジや音楽の可能性が生まれていると語り、「いずれは全国いろんなところに飛び回って”THE SHOW”を届けるのが夢です。みんなで一緒に回りましょうね」と、このライブシリーズがライフワークとなりつつあることを示すと客席からは大きな拍手が送られた。

 そして「こんなに癒される声の人はいない、大好きな声で。生で聴いて改めて感動しました」とクリス・ハートを呼び込むと、スペシャルゲストの登場に驚きと喜びの歓声があがる。出演したTV番組でのエピソードや、子育ての話題で盛り上がることなど、二人のチャーミングな素顔が窺える裏話を笑顔いっぱいで話す。ここでBENIが「この間発表したんですけど、第二子を」とあらためて第二子懐妊を報告すると、会場からは拍手が送られ、あたたかい空気に包まれた。

 「ステージで二人で歌うのは初めて」と話し、それぞれカバーとしてリリースのある「ひまわりの約束」をバイリンガルバージョンで歌唱。BENIの低音とクリス・ハートの高音が掛け合い、ハーモニーが美しく響くプレミアムなデュエットとなった。

 続いて、クリス・ハートのデビュー曲「home」をデュエットでパフォーマンス。プライベートな話をする仲だからこそ“家族愛”がテーマのこの曲をリクエストしたと語った通り、圧巻の歌声の中にも二人のあたたかさが内包されている。声が溶け合い、会場全体に響き渡ると、なんとも言えない心地よさが広がっていく。BENI自身も「最高ー!」「デュエットにハマりそうです」と美しい余韻に浸る中、ゲストコーナーは終了。

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