TAIKING×土屋太鳳とのコラボやYONCEのライブ出演も Suchmos、活動休止から各メンバー修行期間の現在

 KCEE(DJ)とOK(Dr)も表立った活動は少ないが、ゆうやけしはすのバンドサポートを行っているようで、プレイヤーとしての技術を磨いているようだ。また、KCEEにおいては、ベースを担当していたHSUの誕生日である今年6月30日に、久しぶりに自身のInstagramを更新(※2)。HSUに宛てた内容になっており、ファンから多数寄せられた温かい投稿コメントも印象的だった。

 メンバーが今Suchmosの活動をどのように考えているのかは、正直わかりかねる部分が多い。Ivory時代は、自分たちの方針と異なる“当時の大人たち”とバチバチやりあった末にバンドが解散になった経緯も踏まえると、商業的な部分とはまったく異なる部分でメンバーが「よし、やろう」という決断を行わない限りは、活動を再開しないことは想定される。

 しかしながら、活動休止した際のメッセージを実直に読み解くのであれば、各々が活動している今は修行の時期ということであり、この期間を経た先に、Suchmosとして改めて音を鳴らすストーリーも想像できるし、ファン目線で考えるならば、それは必ずしも絵空事ではないように思う。

 活動休止中の2021年にHSUの死別があったこともあり、仮に5人が今集結しても、あの頃のSuchmosとは異なる部分があるのかもしれない。しかし、KCEEのInstagramの投稿にもあるように、HSUが今なおメンバーの心にいることは確かであり、Suchmosの物語が遮断されたわけではないことも感じる。だからこそ、個々のソロ活動の充実を願いながらも、いつかまた彼らがSuchmosとして音を鳴らすその瞬間にも期待したくなるのが素直な思いである。

※1 https://natalie.mu/music/news/414913
※2 https://www.instagram.com/p/CfZNszZAKyR/?hl=ja

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる