間髪入れず、大ヒット曲「2億4千万の瞳 -エキゾチック・ジャパン-」を披露すると、会場には熱い手拍子が広がった。象徴的なジャケットプレイでも魅せ、会場はまるでコンサート会場のような盛り上がりになった。

　最後は、1972年のデビュー曲「男の子女の子」で締めくくった。「デビューした時は50年後の今を想像もしていなかった。50年自分が存在してきた意味を考え、大切に歌っていきたい原点の曲」と、同曲について語る。ステージを歩き回り、ファンに手を振りながら、感謝の気持ちと共に歌った郷。〈GO GO〉と手を上げるファンの合いの手に、耳に手を当てて心の声を聴こうとする姿や、ファンに投げかけるキラキラとした笑顔が印象的だった。

　イベントでは、12月26日に東京・日本武道館でデビュー50周年記念コンサート『Hiromi Go 50th Anniversary“Special Version”〜50 times 50〜 in 2022』を開催することと、12月21日にデビュー50周年記念オールタイムベストアルバムをリリースすることも発表された。現在は11月まで続くツアー『Hiromi Go 50th Anniversary Celebration Tour 2022〜Keep Singing〜』を開催中で、12月にはツアー『Hiromi Go 50th Anniversary Tour "The Final Countdown" in 2022』の開催が予定されているが、日本武道館公演はそのどちらとも違うスペシャルな内容になるとのこと。「50周年の締めくくりとして、最高のショーをお届けします」と、力強くコメントした。

　奇跡の66歳、年齢を重ねてますますキレを増したダンスパフォーマンスと歌声が、これからも世代を超えて観る者を魅了するだろう。