DUSTCELL、“破壊衝動”を経て芽生えた外側への意識 EMA「とどまっていたら、いつか見向きもされなくなる」

DUSTCELL、外側への意識

 EMAとMisumiによる音楽ユニット・DUSTCELLが1stミニアルバム『Hypnotize』をリリースした。

DUSTCELL - 1st Mini Album『Hypnotize』XFD

 今作は、ドラマ『明日、私は誰かのカノジョ』(TBS系)のエンディングテーマとして起用された「足りない」をはじめとした全8曲が収録。これまでのDUSTCELLらしさを感じ取れる作品もあれば、ユニットとして新たなフェーズへと向かっていることがうかがえる楽曲もあり、これからの活動がより一層楽しみになる一枚に仕上がっている。

 昨年リリースした2ndアルバム『自白』で「一度区切りが付いた」というDUSTCELLだが、今年は自身初となるツアー『百鬼夜行』やドラマとのタイアップなどを通して、今は「もっと大きいフィールドで勝負していきたい」という思いが強くなったという。そんなDUSTCELLが今考えてること、そして現在迎えている変化について話してくれた。(荻原梓)

今のDUSTCELLは”片足を外に踏み出した”状態

ーー今年のDUSTCELLはツアーや制作含めて精力的に活動してきたかと思いますが、振り返るとどんな期間でしたか?

Misumi:一番大きかったのが4月の東名阪Zeppツアーです。僕もEMAも生まれて初めてだったので。やってみると各地で反応も全然違くて、改めてこういう人たちが聴いてくれてるんだという実感が湧いたというか。唯一顔を見れる場所がライブなので、それが鮮明になりました。ツアーはスケジュール的にも結構大変だったんですけど、それも込みで結果的には楽しかったです。なのでツアーはまたやりたいなと。

ーー反応の違いというのは、ノリが違うということですか?

Misumi:そうですね、東京、大阪、名古屋ってそれぞれ違いがあるんですよ。それが面白いなと思いましたね。あとやっぱり「足りない」がドラマのタイアップになったことは嬉しかったです。ドラマが若い人に人気だったこともあって、今まで届かなかったような層にちょっと届いた感じがありました。

EMA:僕もMisumiさんと同じで、ツアーもかなりタイトなスケジュールだったんですけど、振り返ってみるとやってよかったと思うことが多かったです。ドラマのタイアップについては、作品に寄り添った作詞をすることが初めてだったので、それが楽しかったです。

東名阪Zeppツアー『百鬼夜行』Zepp Osaka Bayside公演 ライブ写真

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ーーそれぞれソロでの活動もあるかとは思いますが、DUSTCELLとしては現在どういったモードなんでしょうか?

Misumi:まさに今回の『Hypnotize』というアルバムがそれを象徴している気がしていて。アルバムのクロスフェードが引き籠っていた人が扉を開けて外の世界に飛び出していく映像になってるんですけど、ドラマタイアップを担当したこともあり、自分の中ではもっと大きいフィールドで勝負していきたいという思いが強くなって。今までのDUSTCELLの作品ってどちらかと言えば内向的だったと思うんですけど、今回は“片足を外に踏み出した”っていうんですかね。そういうアルバムになったのかなと。なのでDUSTCELLとしては”半歩だけ外に足を出した”という感じですね。

ーー今は外に向けて届けたいと。

Misumi:そうですね。意識は外に向いてます。例えばサウンド面でも、今まで基本的に自分たちだけで完結していたんですけど、今作ではギター、ベース、ピアノやストリングスの演奏、アレンジをそれぞれプロのミュージシャンの方にお願いして、よりサウンドに幅が出たと思います。

EMA:うんうん。

Misumi:それによって生まれてくる面白さを知れたので、自分的には外と繋がっていきたい。そういう気持ちが表れたアルバムかなと思います。

EMA:確かに、最近はギターやキーボードなど、外部の方にお願いすることが多くなりました。それで元々あったオケとは全然違う世界観の作品が出来上がったりして、それが楽しいし面白いなと思ってます。

ーーちなみに「Hypnotize(訳:催眠をかける、魅了する)」というタイトルにはどんな意味が込められているんですか?

Misumi:さっきの話と繋がっていて、この1枚でもっとより多くの人に聴いてもらいたいという思いが強くて。そういう気持ちを込めたのと、言葉の響き的にもしっくりきたので。それでEMAに提案したら、良いねと言ってくれたので決まりました。

ーー今回はミニアルバムという位置付けですがこの理由は?

Misumi:1stアルバム『SUMMIT』、2ndアルバム『自白』と出してきて、なんとなく次が3rdフルアルバムという気持ちではなかったんですよ。タイミングがしっくりこなかったというか。僕やEMAの中ですごくミニアルバムという形がしっくりきたんです。3rdフルアルバムは然るべきタイミングで出したいですね。

ーー前回のインタビューで「今は一度すべてを破壊したい」と言ってましたが、それも関係してますか?

Misumi:そうですね。『自白』で一度区切りが付いたのもあって、やっぱり3rdはタイミングじゃなかったんですよね。それまでの間のミニアルバムです。

ーーそれはEMAさんも同じ感覚でしたか?

EMA:そうですね。1st、2ndときて、3rdはちょっとまだ時期じゃないなって。なんとなくタイミングが自分たちにあって、それでちょうど2人とも同じ意見になりました。

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