ORβIT JUNE&SHUNYA、BUGVEL KOSHIN、HICO座談会 『Dream Gate 01』の手応えと3組で育んだ絆

ORβIT×HICO×BUGVEL座談会

 グループの垣根を超えたエンターテインメントが詰まった『Dream Gate 01』を完走した、DREAM PASSPORT所属のORβIT、HICO、BUGVEL。8月10日には、同公演で披露された楽曲が詰まったアルバム『Dream Gate 01 -GATE:A-』、『Dream Gate 01 -GATE:B-』がリリースされる。公演を終えた今、彼らはどんな手応えを感じているのだろうか。現在の心境をORβIT・JUNE、SHUNYA、BUGVEL・KOSHIN、HICOの4人にじっくり語ってもらった。(高橋梓)

『Dream Gate 01』を振り返って

――この4人でリアルサウンドに登場いただくのは初めてですので、まずは五十音順で“他己紹介”をお願いします。

KOSHIN:僕はSHUNYAくんを紹介します。SHUNYAくんは、年齢的にORβITの中では下から2番目で、DREAM PASSPORT全体では中間くらいです。すごく面倒見がよくて、常に僕たちのことを気にかけてくれています。DREAM PASSPORTのどのメンバーとも仲が良いので、わからないことがあった時に一番質問や相談がしやすい人です。

SHUNYA:おぉ、嬉しい。じゃあ僕はJUNEくんですね。JUNEくんはラップ担当で、ラップのリリックを自分で書くのはもちろん、「Ready to burn」や「Show Off」をはじめORβITの曲の歌詞をほとんど書いてくれています。最近ではHICOの「BLAZE」やYOONDONGさんの「SIGN」など、自分以外へのリリック提供もしていて文才がある人です。性格はサバサバしていて1人が好きそうな印象があると思いますが、常に誰かといたい甘えん坊タイプ。JUNEくんに連絡がとれない時は、KOSHINに連絡すればJUNEくんに繋がるってくらい2人でいることが多いです。そんなかわいい面も持っているお兄さんです。

JUNE:HICOはDREAM PASSPORT内で唯一のソロアーティスト。僕たちが考えられないようなプレッシャーがあったり、苦労をしていたりすると思うんですが、あまり外に出さないタイプです。そういうところが個人的にすごくかっこいいなと思っています。振り付けを担当してくれていますが、時には厳しく言わなきゃいけないこともあるんですよね。でも、誰も嫌な気持ちにならないように言ってくれていて、思いやりがある子だなって。パフォーマンスだけでなく、心も素敵な子です。

HICO:照れますねぇ。じゃあ、最後はKOSHINについて。KOSHINはDREAM PASSPORTの最年少で、みんなからめっちゃかわいがられています。でも、BUGVELの練習ではダンス面を引っ張っているというしっかりした面もあります。周りがよく見える子だから、的確なアドバイスができるのもすごいです。そして、DREAM PASSPORTで1位、2位を争うくらいのムードメーカー。いつも場を盛り上げてくれています。

――完璧な他己紹介、ありがとうございます。それでは、『Dream Gate 01』の振り返りから。6月30日に千秋楽を迎えましたが、完走した所感はいかがですか?

SHUNYA:初めてスケジュールを聞いた時は「1カ月か、長いな」と思いましたし、準備期間も実際長かったですが、今振り返ると思っていたよりもあっという間に過ぎ去りました。それに、ORβITは『Dream Gate 01』が初めての有観客ライブ。北は札幌、南は博多まで全国にたくさんのEαRTH(ORβITのファンネーム)がいてくれていると感じられて、本当に楽しい1カ月間でした。

Dream Gate 01

――ライブの出来に点数をつけるとしたら、何点になりますか?

KOSHIN:100点と言いたいところですが、11人でパフォーマンスするのも初めてでしたし、ファンの方とあれだけ近い距離でパフォーマンスして緊張してしまった部分もあって……。なので、今後まだまだやれるという思いを込めて、半分の50点にします! 振り返ってみるとファンの方にもっとアピールをしたり、楽しませたり、もっとレベルの高いパフォーマンスができたんじゃないかなって思っています。

――この中で一番年長のJUNEさんは、HICOさんとBUGVELのパフォーマンスを見て、どんな印象を受けましたか?

JUNE:ORβITの楽曲と比べて、力強い楽曲が多いですよね。パフォーマンス面の強さがかっこいいなと思いました。僕らORβITはどちらかというと大人しめでオシャレな楽曲を歌っているので、1〜2曲は強い楽曲をやったほうがバリエーションがあっていいのかな、と。

SHUNYA:HICOの「STRAWBERRY」みたいなハッピーな曲もいいよね。ORβITにも「ハナ」はありますが、それ以外は作品の世界観に引き込む感じの楽曲が多いんですよ。YOUNGHOONさんとHEECHOさんが帰ってきて有観客ライブがどんどんできるようになった時のことを想像すると、もっとEαRTHの皆さんと一緒に盛り上がれたり、楽しめたりする曲を増やしたいです。『Dream Gate 01』では、HICOとBUGVELがその面をうまく引っ張ってくれました。

『STRAWBERRY』 DANCE M/V

――HICOさんは、振り返ってみていかがですか?

HICO:ずっと1人で踊っていたから、久しぶりに11人で踊って緊張しました。いつもは自由に動いて踊れるけど、11人もいるとしっかり目を合わせて移動しないとぶつかってしまうのでちょっとドキドキしたり。でもグループで歌って踊る楽しさを改めて発見できたので、すごく良い経験になりました。

――11人での練習もかなり重ねたのでは?

SHUNYA:『Dream Gate 01』の目玉が、「Dream Gate」をはじめとしたグループの垣根を超えたパフォーマンスだったので、11人での練習はかなり多かったです。練習を重ねることでお互いのことをよく理解できたし、メンバーやグループ間の距離が縮まって、結果いいパフォーマンスに結びついたんじゃないかなと思います。

――コラボ曲も見どころの一つでしたよね。

KOSHIN:僕はHICOとYUGOくんと「FEVER」をやりました! BUGVELはほぼ全て強めの楽曲で、かっこつけるような場面も多いんですが、「FEVER」はそれとは真逆の曲なので楽しめました。意識したのは笑顔で踊ること。笑顔で踊っていたらお客さんも楽しんでもらえるかなって。それと、あの3人でしか出せないかわいらしさも意識しましたね。例えば、1コーラス目が終わった後にステージの2階部分に上がるんですが、そこでギューッと抱き合ってみたり、振りがないフリーのパートはかわいく見えるようにハートを作ってみたり。そういうこだわりが詰まっています。

HICO:歌にもこだわりがあります。YUGOちゃんが歌詞を割り振ってくれたのですが、歌いたいパートや一番キレイに声が出るパートを考慮してくれて。明るく楽しく聴こえるようにみんなで練習して、思い通りに出せるようになりました。そこはこだわった部分かもしれません。

――たしかに見ていてワクワクしました! JUNEさんとYOONGDONGさん、MINATOさん、MAHIROさんのコラボ曲「Breakout」も客席から悲鳴が上がるくらい盛り上がっていましたね。

JUNE:あのメンバーでラップ曲をやろうってなった時に、ファンの方々から期待されているのかなと思ったんですよね。その期待を超えるくらいかっこいいパフォーマンスをしないといけないって思ったので、かなり試行錯誤しました。結果喜んでいただけたので嬉しいです。めっちゃかわいい「FEVER」の後に、いかついヤツらが出てきたっていうギャップも手伝ってくれたと思いますけど……(笑)。

HICO:めっちゃいいギャップでしたよ。

YOONDONG,JUNE,MINATO,MAHIRO 「Breakout」

――そしてSHUNYAさんはGUNOさん、RAIRAさんとORβITの「Bloom」をカバーされました。

SHUNYA:ライブってお客さんも一緒に盛り上がるべきものと考えていて、新曲ばかりでもお客さんは楽しめないよね、という話が出たんです。そこでバランスを見て「Bloom」を歌うことにしました。それにRAIRAとGUNOがORβITの曲の中で「Bloom」が好きと言ってくれていたし、この3人なら曲の世界観にも合うかな、と。でも、「Bloom」って歌が難しいんですよ! GUNOくんがまだ台湾にいた頃からRAIRAと2人でボイトレに行ったり、アドバイスをもらったりして練習していたんですが、僕が担当したHEECHOさんのパートが本当に難しかったです。それと、〈予感は soon もうすぐ bloom〉のところに振りを入れましたが、それはGUNOくんが考えてくれて。練習する前はGUNOくんってあまりダンスのイメージがなかったのですが、振り付けを考えてきてくれたり、「Bloom」を上手く捉えて昇華してくれて。いい感じで支え合えた3人だったと思います。

――あの「Bloom」は3人の支え合いで誕生したのですね。そして個人的に気になったのは、KARA「GO GO サマー!」をカバーしたGIRLVEL(ガルベル)です(※SHUNYA、HICO、MINATO、GUNO、MAHIROが参加)。あれは皆さんが発信された企画だったのですか?

HICO:もともとHICOとSHUNYAくんとGUNOで何かパフォーマンスしたいね、と話していたんです。でもGUNOが台湾からいつ日本に来られるかわからなくて、リハーサル期間が十分に取れないから厳しいってボツになったんですよ。

SHUNYA:ライブだからかっこいいパフォーマンスばかり見せるんじゃなくて、コメディ要素もあったほうがいいよねって、スタッフさんを交えたミーティングで意見が出てたんだよね。HICOのライブで僕とHICOが女装していたので、少し幅を広げて夏らしいカバーをやってみたらどうかなって「GO GO サマー!」になりました。

――そこにMINATOさんとMAHIROさんが引っ張られたのですね(笑)。

SHUNYA:そうです。

HICO:巻き込み事故です。でもやりきってたやんな、撮影の時は。

SHUNYA:最初は嫌がってたけど、やってくれたね。

――とてもキュートでした! YOUNGHOONさんの「スパークル」(RADWIMPSカバー)もVTR上映されましたね。

SHUNYA:久々にYOUNGHOONさんの歌声を聴きましたね。YOUNGHOONさんってDREAM PASSPORT全体を見てもあまりいない歌声の持ち主。僕たちが渡韓した時にレコーディングで聴いていた声だったので、懐かしさがあってウルッと来ました。

JUNE:あの映像もよかったよね。曲はもともと聴いていましたが、映像と一緒に見ると韓国での楽しかった思い出とか、一緒にいた時の思い出が蘇ってきて、感動しました。

よんふん「スパークル」

――DREAM PASSPORTメンバーの様々な面が見られる公演を1カ月やってきて、成長したメンバーも多いのでは?

JUNE:全員成長したと思いますよ。

HICO:HICOもそう思う。最初振り付けを渡した時は、頭を抱えるくらいバラバラだったんです。でもリハーサル、ゲネ、本番を繰り返していくうちに、HICOが思い描いていた形になっていって。練習してくれたんだなって思ったし、嬉しかったです。

SHUNYA:みんな成長しているけど、僕はYUGOの挨拶に感動した。いつも端っこでニコニコしていたYUGOが、ステージの真ん中に立って立派にコメントをしていて。ミュージカルで経験を積んだこともあって、ひと回り大きくなったと思います。

KOSHIN:僕はMINATOくんかな。パフォーマンスじゃなくて、社交性がすごく増した! MINATOくんは人見知りタイプだから、今まで他のメンバーにあまり話しかけなかったんですよ。でも、色んな人と話している姿を見るようになりました。

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