King & Prince、歴代ドラマ主題歌で併存する物語とグループの親和性 「シンデレラガール」から振り返る
2022年4月リリースの9thシングル表題曲「踊るように人生を。」は、神宮寺主演ドラマ『受付のジョー』(日本テレビ系)の主題歌。本作はダブルAサイドシングルで、もう一方の表題曲「Lovin’ you」は平野が出演した「ジュレームiP」のCMソングに起用された。同ドラマは広告代理店・凛燈舎の顔となる受付が舞台。神宮寺が演じた営業部の城拓海は、受付のデジタル化を提案し、受付スタッフのリストラを任されるところから物語が展開する。仕事に奮闘する姿もあれば、自宅でぬいぐるみの“ちくわ”を抱きしめる愛らしい一面もみせた神宮寺。一方、主題歌では〈もっと楽にいきましょう〉とリスナーの肩の力を抜いてくれるような歌詞を、軽やかな楽曲に乗せてカラフルに表現。メンバーの笑顔が光るKing & Princeらしい世界観でドラマを盛り上げた。
これまでの楽曲を振り返ってみると、登場人物の心情や情景とリンクし、視聴者の心を揺さぶるというドラマ主題歌としての役割を果たしつつ、「Mazy Night」のようにKing & Princeとしての攻めの姿勢も貫かれている。物語に迎合しすぎず、楽曲単体としても存在感を放つ、併存のスタンスを感じる。
さて、新曲「TraceTrace」のティザー映像が7月17日に公式YouTubeチャンネルで公開された。概要欄には「未来に何を残せるのかを悩みながら、現在(いま)を積み重ねて僕らの歴史を刻んでいこうというメッセージを込めたミディアムポップな楽曲」と紹介されている。ドラマは、戦国武将のクローン高校生が集結した学校が舞台。6月29日にリリースしたアルバム『Made in』収録曲ともリンクするような、力強さが感じられる楽曲になるのではないかと予想する。どんな楽曲で、ストーリーにどう溶け込んでいくのか、放送が待ち遠しい。