モーニング娘。'22とJuice=Juice、新メンバーへの期待 グループに与える影響と今後の行方を考察

 モーニング娘。'22とJuice=Juiceの合同新メンバーオーディションが今年1月より開催されていたが、その結果が先日6月29日に発表された。モーニング娘。には櫻井梨央、Juice=Juiceには遠藤彩加里、さらにハロプロ研修生から石山咲良が昇格し、計3名が新たなハロプロメンバーとなった。

【ハロ!ステ#433】モーニング娘。'22&Juice=Juice 新メンバー発表スペシャル!

最年少の道産子バレエ少女

 Juice=Juiceに新加入したメンバーは2名。オーディション合格者の遠藤は現在14歳・中学2年生。これまでJuice=Juiceの最年少メンバーは15歳・高校1年の江端妃咲だったのだが、遠藤の加入によって最年少が入れ替わった。

 また、ハロプロ全体で見ても、これまではつばきファクトリーの豫風瑠乃が2007年12月20日生まれの14歳・中3でハロプロ正規メンバーとしては最年少だったのだが、2008年4月26日生まれの遠藤がさらに若く、ハロプロ最年少メンバーの座も入れ替わったことになる。さらに、ハロプロ研修生まで含めると、現状最年少の後藤花と同学年になる。

 遠藤の出身地は北海道。今年5月にJuice=Juiceを卒業した稲場愛香や、現メンバーの工藤由愛も北海道出身であり、グループ内の道産子ペアが引き継がれた形になる。

 遠藤の特技はバレエ。6月30日更新の本人ブログの記述によると、幼稚園の年長から現在まで続けているとのこと(※1)。Juice=Juiceでは有澤一華の特技もバレエなので、この2人のバレエで培ったダンススキルがグループ内に新たな風を吹き込むかもしれない。

卒業した先輩をリスペクトする遅咲きの新人

 東京都出身・現在18歳の石山は、ハロプロ研修生からの昇格という形でJuice=Juiceへ加入。2020年にハロプロ研修生入りした際は、有澤との2人での加入だったので、研修生31期の同期ペアという括りで語られることが多かった(年齢も同学年)。その後、2021年に有澤がJuice=Juiceへ昇格したが、今回再び同じ場で活動することになるというドラマチックな人事となった。

 石山のJuice=Juice加入については、今から振り返ると布石になるような要素がいくつかあった。石山が研修生加入直後の『Hello! Project 研修生発表会 2020 12月 ~光~』内のMCで語った憧れのハロプロ先輩メンバーは、Juice=Juiceの稲場であった。

[ONE PLUS ONE石山咲良×稲場愛香「禁断少女」

 『ハロドリ。』(テレビ東京系)での番組内企画である、ハロプロ研修生と先輩メンバーのペアがハロプロの名曲をカバーする「ONE PLUS ONE」。今年1月11日放送分では、石山と稲場による「禁断少女」(Juice=Juiceのアルバム曲)が披露された。ONE PLUS ONEは、研修生の方から共演したい先輩メンバーを指名するという制度になっており、石山が稲場を選んだのも納得だし、そこで歌われたのがJuice=Juice楽曲だというのが運命的でもある。

 Juice=Juiceのレギュラーラジオ番組『We are Juice=Juice』(bayfm)の1月25日放送分は稲場と有澤の出演回だったのだが、ここでONE PLUS ONEについてのトークが展開され、石山の話題も多く出た。

 さらに言えば、5月開催の『Hello! Project 研修生発表会 2022 ~春の公開実力診断テスト~』にて、石山はJuice=Juiceの「KEEP ON 上昇志向!!」を自由曲として選択し、「まこと賞」を受賞。

 前述の遠藤の北海道出身の件もそうだが、今回のJuice=Juiceの追加メンバーは、卒業した稲場の存在感を継承するかのようなものに結果的になっているのが面白い。最年少だがポテンシャルを秘めた遠藤と、研修生で積んだキャリアにより即戦力の石山。この2人が今後Juice=Juiceに何をもたらすのかが楽しみだ。

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