BTS、メンバーの覚悟と絆を感じる特別な数字=7 『77Q 77A』の回答からも伝わったグループの一貫したスタンス
BTSが公式YouTubeチャンネルにアップした動画『77Q 77A』が興味深い。そのタイトル通り、7人のメンバーがそれぞれ11問ずつ、計77問の質問に答えるという動画だ。
質問の内容は、名前、年齢、座右の銘……といった改めて自己紹介的なものから、BTSのこれまでの歩みを盛り込んだ最新アルバム『Proof』にまつわる裏話、「ささくれを剥いたら裂けたvs食事の際に頬の内側を噛んだ、より苦痛な状況は?」といったTMI(Too much information=おまけ情報)まで実に様々。
例えば「座右の銘」をとって見ると、「必要ないと思っています」(RM)、「最近はありません」(SUGA)、「幸せに生きよう」(JIN)、「楽しく生きよう」(JIMIN)、「健康で幸せに」(V)、「流れる川の水のように生きよう」(J-HOPE)、「情熱なく生きていくならむしろ死んだほうがマシだ」(JUNG KOOK)と、7人の個性をはっきりと感じられる答えの数々が飛び出す。
特定の価値観に縛られず柔軟に生きること、健康で笑顔に溢れた日々を目指すこと、そして幸せを追求する情熱を燃やし続けること……。一人ひとりが異なる感性や表現力を持ちながら、BTSというグループが目指す同じ理想を抱いていることがひしひしと伝わってくる。
また印象的だったのが「これから先のBTSを7文字で表現するとしたら?」という10問目の質問だ。「なかなかかっこいい30代」(RM)、「BTS中年老年団」(JIN)、「何があっても大丈夫」(SUGA)、「行こうRun BTS」(J-HOPE)、「心配しないでください」(JIMIN)、「歳を取っても僕たちは青春」(V)、「Moment is Yet To Come」(JUNG KOOK)と、それぞれ韓国語の7文字に収めた7人の答え。
一見するとバリエーション豊かだが、それらをつなげて読んでみたらどうだろうか。BTSはかっこいい30代へ、そして中年、老年となっても青春を走り続ける。何があっても大丈夫だから、心配しないで。最高の瞬間はまだ来ていないのだから……と、見事にARMY(ファン)へのメッセージとなるではないか。7人バラバラのカラーを感じながらも、BTSというグループとして一本筋の通った答えが見えてくるのも彼らならではかもしれない。