Hey! Say! JUMPメンバー分析 第4回:中島裕翔、主演作品相次ぐ確かな演技力 努力惜しまず高みを目指す姿勢

 開設間もない公式Instagramでのメンバーの誕生日会企画も大きな話題となったHey! Say! JUMP。動画から伝わってくる和気藹々とした雰囲気は、癒やし効果も絶大である。15周年イヤーを迎え、大人の魅力も増すメンバーにフォーカスする。第4回は中島裕翔。

“アイドル”らしさを封印して向き合う俳優としての実績

Hey! Say! JUMP

 グループとしての活動のみならず、これまで着実に俳優としてのキャリアも積み上げてきた中島裕翔が、ジャニーズファン以外にもその存在感を知らしめたのはドラマ『半沢直樹』(TBS系)の中西英治役ではないだろうか。中島は錚々たるベテラン俳優陣の中で、入行2年目の銀行員役を真摯に演じきった。このドラマを通じて中島がHey! Say! JUMPのメンバーと知った視聴者もおり、中島の安定感のある演技力を賞賛する声も多く見られた。

 映画初主演にして衝撃的だったのは、芸能界の嘘とリアルを巧みに描く加藤シゲアキ(NEWS)の小説デビュー作を映画化した『ピンクとグレー』の白木蓮吾役だろう。ベッドシーンや飲酒に喫煙シーンなど、ジャニーズのトップアイドルが演じるには躊躇しそうなシーンも堂々と演じ、メガホンを取った行定勲監督からも「ポテンシャルがすごい」と太鼓判を押されたほどであった(※1)。自身もインタビューで「自然さを心掛けたいと思ったんです。それってジャニーズというかアイドルっぽくない芝居にたどり着く。アイドルらしさは打破したいと思っていた」(※2)と語っており、“アイドル”を封印し演じた同作は中島の代表作のひとつとなった。

 そして、7月22日にスタートするドラマ『純愛ディソナンス』(フジテレビ系)でも主演を務める。自身初となる教師役に挑み、吉川愛が演じる女子生徒高校生・和泉冴との禁断の関係が描かれると話題になっている。中島が演じる新田正樹は、両親ともに教育関係者という規律正しい環境で育った新任教師。出来のいい兄と常に比較されて育ったがゆえに、処世術には長けているが強いコンプレックスを持ち内心は打算的という役どころだ。2部構成となる同ドラマは、青春やサスペンス要素を含む純愛&ドロドロの展開になるという。爽やかで真面目な好青年を演じることも多い中島だが、今回の役柄でまた俳優としての新境地が開けそうだ。主題歌となるHey! Say! JUMPの新曲「Fate or Destiny」にも注目したい。

【新木曜劇場】『純愛ディソナンス』 15秒予告スポット

 中島の演技は、役柄にリアリティを持たせ、物語の中で生き生きとした存在感を放ってきた。にじみ出る誠実さや生真面目さなどは、自身の個性によるところが大きいのではないだろうか。

演技の経験を生かしてボーカリストとしても成長

 歌に関して、過去には苦手意識があったという中島であるが、以前ラジオ番組『Hey! Say! 7 UltraJUMP』(文化放送)で、リスナーからの質問に答える形で「歌が苦手なんですよ、では通らないと思って」と歌い方を変えたことを告白。芝居のセリフと歌詞を重ね合わせ「どう歌うのかその状況を思い浮かべて、気持ちをちゃんと歌うっていうのが大事」という結論に至ったという。演技での経験が、自身のアーティストとしての表現力にステップアップをもたらしたのだろう。またライブパフォーマンスでは、長い手足が映えるダイナミックなダンスでファンを魅了している。

Hey! Say! JUMP - I am [Official Music Video]

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