いきものがかり 吉岡聖恵が明かす、緑黄色社会 長屋晴子による提供曲「凸凹」制作秘話 アーティストコラボで広がる新たな世界

吉岡聖恵が明かす「凸凹」秘話

 いきものがかりのボーカル、吉岡聖恵がソロ第2弾となるシングル『凸凹』をリリースする。本作表題曲はアニメ『カッコウの許嫁』(テレビ朝日系)オープニングテーマとしてすでにオンエア中の楽曲。ピアノ主体の爽やかなストリングスが彩る王道のポップチューンは、かねてより親交の深い緑黄色社会の長屋晴子の手によるもので、吉岡たっての希望で実現したという(※以下、吉岡へのメールインタビューより引用)。

吉岡聖恵「凸凹」Music Video

「緑黄色社会の曲は以前からよく聴いていて、楽曲や歌声に刺激をいただいていたんです。自然体でありながらも、それぞれの曲が個性を放っているなと感じていて。そんなこともあり、いつか晴子ちゃんにソロの曲を作ってもらえたらいいなという思いがあったんです。今回お願いしたところ、快く引き受けてくださったのは本当に嬉しかったですね」

 もともと長屋がいきものがかりのファンだったというバックグラウンドもあり、楽曲の打ち合わせもスムーズに進んだよう。吉岡は「安心して任せることができた」と制作時を振り返る。そして、いざできあがった楽曲を聴いた第一印象について「めちゃくちゃ素敵な曲でした!!」とコメント。

「メロディに新鮮さを感じましたし、歌詞も爽やかで瑞々しくて。早く歌ってみたいとワクワクしました。それと、タイトルが『凸凹』だということを知った時、密かに『おぉ‼︎』と思ったんですよ。というのも、前作の『まっさら』の歌詞の中に〈デコボコな物語(ストーリー)〉という言葉を入れていたんです。本作の歌詞の中でも重要なフレーズになっていたので、不思議なリンクに素直にびっくりしましたね」

 仮歌のレコーディング時には、長屋から直接ディレクションを受ける機会があり、楽曲に込めた思いも直接聞くことができた。

「歌詞に出てくる“〜だね”だったり、“ね”の部分は、私を意識して書いてくれたそうで。あとは、歌の中で鼻濁音を使っているところにも注目してくれていて、そこも取り入れてくれました。良い曲を作ることだけじゃなくて、歌い手の個性も生かしてくれてるんだなって思うと嬉しかったですね」

吉岡聖恵 - 凸凹 (Recording -Behind The Scenes) [with 緑黄色社会] teaser

 さらに、本レコーディングでは緑黄色社会のメンバーが演奏で参加。和気藹々としたムードの現場の雰囲気は、あふれるような高揚感をまとった吉岡の歌声にも表れている。

「〈地球は丸い 丸くて青い〉とか、サビの〈運命を少しかじっただけなのにもう忙しい〉とか。言葉に瑞々しい感性を感じますし、晴子ちゃんならではの清々しさみたいなものも歌詞に散りばめられていて、歌っていて楽しいんですよね。あと、サビに出てくる高音のロングトーンは、とても晴子ちゃんっぽいなと感じていて。私自身は裏声やミックスでのこういった表現をあまりしてこなかったので、そこにトライできたことは自分の中で新しかったです」

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる