JO1、シンプルな構成で際立つパワーアップしたパフォーマンス MV以外の動画からも伝わる個性

 5月25日に2ndアルバム『KIZUNA』をリリースしたJO1。同作は5月31日発表のオリコン週間アルバムランキングで1位を獲得し、自己最高累積売上を記録した。公式YouTubeチャンネルには収録曲に関する動画が多々アップされている。その中でも今回は5月25日にアップされた「'Touch!' RECORDING FILM」、5月28日にアップされた「'Algorithm' PERFORMANCE VIDEO」に注目してみたい。

 2本の動画を見ると、いずれもシンプルな演出であることがわかる。作り込まれた完成度の高い映像ももちろん見ごたえがあるのだが、シンプルだからこそJO1の良さや、魅力がダイレクトに伝わってくるのではないだろうか。

JO1|'Algorithm' PERFORMANCE VIDEO

 まずは「'Algorithm' PERFORMANCE VIDEO」。同曲は『KCON 2022 Premiere』で初披露され、大いに盛り上がりをみせていた楽曲だ。動画ではほぼ正面から撮影された画角で、11人のダンスがよく見える。動きもニュアンスも揃っているパフォーマンスからデビュー以降の約2年間で着実に完成度を高めてきていることがわかる。それでいて、センターに立つメンバーによって雰囲気が変わる部分にも注目だ。2021年7月2日にYouTubeにアップされた「[PROCESS JO1] EP.01 2021年 日本一のパフォーマンスグループになる」の中で「まめ(豆原一成)が真ん中にいる時と俺が真ん中にいる時って違く見える。それが11個あったら良くない?」と川尻蓮が言っていたが、それから約11カ月経った今、同楽曲で川尻の言葉を実現して見せてくれた。彼らの努力の成果だ。しかも、歌うパートごとに担当しているメンバーがアップになるシーンも少なくないため、それぞれどんな表情でパフォーマンスしているのかチェックできるのも嬉しいポイントだ。歌詞やトラックの音に合わせた表情、曲のストーリーを彷彿させる表情がしっかり見えるのも、このパフォーマンス映像の魅力だろう。

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