milet、『やんごとなき一族』主題歌「Walkin’In My Lane」の説得力ある歌声 佐都=土屋太鳳に寄り添う言葉を届けるパワーに
miletが歌う、「Walkin’In My Lane」(現在オンエア中の土屋太鳳主演のドラマ『やんごとなき一族』主題歌)が、5月25日にCDリリースされる。これまでEPとアルバムというスタイルで音源をリリースしてきたmiletにとっては、デビュー3年目で初のシングルリリースとなる。
このドラマは、母と2人で大衆食堂を営む下町育ちの女性・佐都(土屋)が、400年以上続く由緒正しき名家で大富豪一族の次男・深山健太(松下洸平)と結婚。上流社会=魑魅魍魎の世界に嫁いだことから、理不尽なしきたりや複雑な人間関係に巻きこまれながら奮闘する佐都の姿を描く“アフター・シンデレラ・ストーリー”だ。ちなみに土屋はこの作品がフジテレビ連ドラ初出演にして、初主演になる。
原作・脚本を読み込み主題歌を書き下ろしたmiletは、土屋演じる佐都にシンパシーを感じながら「私は私らしく、そしてあなたはあなたらしく、それぞれの人生を冒険できるようにと想いを込めて書きました」とコメントしている(※1)。上流社会に嫁ぎながら、一般庶民の感覚を失うことなく、環境の変化にも負けずにチャレンジする佐都。愛する夫のために、どんないじめにもいじわるにも屈することなく、しがみつき、諦めない芯の強さと素直さが魅力の佐都の“美しい”その姿は、特に女性、そして幅広い世代から共感を得ている。土屋も「“佐都”そのものを表したような、とても素敵な曲」とコメントしているように(※2)、「Walkin’ In My Lane」は佐都に、そして視聴者にピッタリ寄り添っている楽曲になっている。
ポップだけどクール――ただポップなだけではなく、エモーショナルな部分もしっかり感じさせてくれつつ、切ない。韻を踏む歌詞、そして〈笑ってばっかじゃいられなくて〉と、〈っ〉でリズムを作りポップ感を増幅させ、一方でBメロでミックスボイスを駆使してエモーショナルな空気を作る。ただの応援歌ではなく、「Walkin’ In My Lane」というタイトル通り、自分には自分の人生があって、そこへ続く道を自分の足で歩いていくんだという強い意志をしっかりと感じることができる。それはmilet自身が自分にも言い聞かせているような感覚なのかもしれない。例え孤独を感じることがあっても、その確固たるものさえあれば、前向きに生きていけるんだと、まるでmiletに肩を抱きながら励ましてもらっているような気持ちになるはずだ。1stアルバム『eyes』で、まずmiletというアーティストのことを知ってもらい、今年2月に発売した2ndアルバム『visions』では聴き手のそばにいて、肩を抱いたり、背中をさすったりするような感覚を感じさせてくれる曲が多い。「Walkin’ In My Lane」はその延長線上にある楽曲だ。CDジャケットはカジュアルなコーディネートで、MVもフランクな雰囲気のmiletが存在し、日常の何気ないシーンに佇んでいる、そんな歌になっていて欲しいという彼女の思いが伝わってくる。