RAISE A SUILEN 紡木吏佐&夏芽、Fear, and Loathing in Las Vegasから得た新たな武器 『バンドリ!』の枠を超えた挑戦

RAS 紡木吏佐&夏芽インタビュー

「CORUSCATE -DNA- 」はメンバーが作ってチュチュに贈ってくれた曲(紡木)

RAISE A SUILEN「CORUSCATE -DNA-」楽曲MV(フルサイズver)

ーーここからは、新シングル『CORUSCATE -DNA- 』について伺っていきます。収録曲の「CORUSCATE -DNA- 」と「Repaint」は先のライブ『Repaint』でも披露されましたが、今後の新しいキラーチューンになると同時に、“RAS第2章”に欠かせない2曲になりそうだなと思いました。

紡木:「CORUSCATE -DNA- 」はスマホゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』(以下、『ガルパ』)の、RASのバンドストーリー2章に出てくる曲なんです。バンドストーリー1章では私が演じるチュチュがメンバーをそれぞれ引っ張ってきて、みんなで“御簾(みす)を上げる=RAISE A SUILEN”というRASが結成するまでが描かれていたんですが、今回の2章は自分がバンドを引っ張っていたけどチュチュ自身は変われていなかったという内容で。そんなチュチュをほかのメンバー4人が引っ張って、表に連れて行くことになるんですが、ストーリーの中にはチュチュがお母さんと揉めるシーンがあって、お母さんへの劣等感から曲が書けなくなってしまうんです。そんなときにほかのメンバーが作って、チュチュに贈ってくれたのがこの曲なんですよ。曲自体もRASだけど新しいRASみたいな、そういうイメージもストーリーにも合っていて、またちょっと違った感じ……下から盛り上がってくるイメージというか。

夏芽:頭から「イケイケ、オラオラ!」な感じじゃなくて、低音からじわじわ盛り上げていくような?

紡木:そうそう。そういうイメージがあるんです。あと、Aメロでは初めてチェルさん(Raychell)とラップっぽい掛け合いもしていて、そこも新しいなと思って楽しみながら収録しました。

ーーおっしゃるように、従来のRASらしさも感じるんですけど、全体を通して聴き終えたときに新しさが印象に残るんですよ。

紡木:これはなんなんでしょうね? 引くところは引いているというか。あと、繊細なメロディも結構入っていますし。ドラム的には何かありますか?

夏芽:ドラム的には「ここがヤバいくらい手数が入っていて」というのも特にないし、そういう意味では新しいのかな。歌モノ感というか、特にボーカルとかラップを聴かせるための演奏というか。歌の裏でドラムソロをしていないとかね(笑)。

ーー5人それぞれが前に出るというよりは、個々に役割があって、引くところは引くみたいなことが自然と組み込まれた曲なんですかね。

夏芽:そんな感じがします。さっき、つむつむ(紡木)が「下から盛り上がってくる」イメージと言ったけど、サビに向けて特にそういう印象があるよね。

ーーこの曲はアニメーションMVも先行公開され、話題になりました。

夏芽:チュチュが沈んでいくシーンがすごく印象的だよね。

紡木:今回、タイトルに「DNA」と入っているぐらいなので、内面的なものを表現した内容になっていて。チュチュが水の中に沈んでいくことで彼女の心情、お母さんとのいろいろな葛藤に引っ掛けて、そういう表現をしていただいていると思うんです。

夏芽:そういう思いを知ってから観ると、より深みが増すよね。あと、今までの曲と違うといったら、『ガルパ』の中でメンバーからチュチュに渡す曲という意味では、(物語上で)歌詞もレイヤが書いたことも大きいのかも。それを最終的にチュチュがブラッシュアップをして仕上げるから、RASらしさが出ているのかな。

紡木:そうだ、ストーリー上では作詞も違いますものね。それはあると思います。

ーーライブを重ねることで、どんどん成長していく曲になりそうな気がします。

紡木:まだ『Repaint』で披露したのみですものね。

夏芽:回数こなしていきたいね。実は、RASの曲で人気投票をすると「Beautiful Birthday」がいつも上位に入っているんですよ。

紡木:攻めた曲が多い中で、「Beautiful Birthday」みたいにちょっとエモみのある曲が上位にくるのは意外ですよね。

夏芽:でも、アニメや『ガルパ』のストーリーに合わせてと制作されたという共通点もあるのかな。「Beautiful Birthday」もチュチュの誕生日にメンバーが贈った曲だし。「CORUSCATE -DNA- 」も同じくチュチュにっていうエモみがあるし。

紡木:みんな、そういうエモいのが好きなのかな。

夏芽:なので、「Beautiful Birthday」に続くエモみのある人気曲になったらうれしいですね。

ーーゲームをプレイしたあとに改めてCDやライブで触れると、最初に聴いたときとは違った感情で接することができそうですね。

紡木:全然違うと思います。なので、ぜひ『ガルパ』のストーリーもチェックしてほしいですね。

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