日向坂46 富田鈴花、『ラヴィット!』でさらなる人気獲得なるか? 負け顔・モノマネ・スベリ芸……笑顔誘うバラエティ力

 日向坂46と『ラヴィット!』の関係を辿ると、番組スタート当初からシーズンレギュラーとして、加藤史帆、高本彩花、松田好花がリレー繋ぎで出演。同番組の「日本でいちばん明るい朝番組」というキャッチコピーにふさわしい活躍ぶりが、Twitterで何度もトレンド入り。彼女たちの存在は、『ラヴィット!』を世間に浸透させた一つの要因だと言える。

 以降は櫻坂46や乃木坂46へとシーズンレギュラーを交代、富田の抜擢で日向坂46は約半年ぶりのレギュラーに返り咲いた。おひさま(日向坂46ファンの呼称)として有名な歌舞伎役者の六代目 中村勘九郎が『ラヴィット!』に出演した際には、今推しているものとして富田について熱く語り、「口を開くと大喜利だとかモノマネだとかバンバン出てきますから」と番組出演を推薦することもあった。

 そんな富田は、2021年12月9日に同番組のロケに初登場した際、「ドカンとインパクトを残したい」と宣言し、得意のモノマネや、なすなかにしとの大喜利バトルを繰り広げ、司会の川島明(麒麟)に「スタジオに来れる素質あります」と言われるほどの頑張りを見せる。そして同年2月9日に出演した2度目のロケでは、あばれる君や矢田亜希子などとタコ漁に挑戦。伸び伸びとロケに挑み、愛称の「すーじー」が当時レギュラーではないにも関わらず、番組で定着する。そして今回、満を持して“ラヴィット!ファミリー”に迎え入れられた。

 『ラヴィット!』は、どんなワードも美味しく拾う川島が司会なだけでなく、レギュラーに『大好き!日向坂46その2』(ひかりTV)でMCを務めた柴田英嗣(アンタッチャブル)、ロケで一緒になった矢田、音楽番組の裏配信で共演した見取り図など、富田を知る出演者が多いことで、気負わず良さを十分に発揮できる環境が整っている。

 そして4月13日のレギュラー初登場回では、最初の食レポで富田が「おいしすーじー」を言うも、カメラがおいでやす小田(おいでやすこが)にふられ映らず、川島のフォローで仕切り直す。ここで早速、得意の負け顔を見せる。さらにランキングの順位を当てるコーナーでは1位の答えを外して落ち込み、それをCM明けまで引きずることで笑いを生むなど、初回から富田の魅力がたっぷりと詰まった華々しいデビューとなった。

 日刊スポーツ「坂道の火曜日」で富田は、オードリー 春日俊彰のように、いるだけで雰囲気が明るくなる、どっしりと構えたアイドルになりたいと語っていた。富田は、知れば知るほど好感が増すような性質があるため、『ラヴィット!』シーズンレギュラーとして、回を重ねるごとにファンを増やしていくのではないだろうか。

関連記事