CHAI「まるごと」と『恋せぬふたり』が伝える、“共感”以上に大切なこと ドラマのテーマと通ずるメッセージ
このドラマを通じて“アロマンティック“(他者に恋愛感情を抱かない人)、“アセクシュアル“(他者に性的感情を抱かない人)という恋愛指向、性的指向を初めて知ったという人も少なくないだろう。そして、同じ“アロマンティック”、“アセクシュアル”と自認していたとしても、恋愛を「わからない」という兒玉咲子(岸井ゆきの)と「嫌悪する」高橋羽ではまた違うということも。
セクシュアルがマイノリティであっても、これだけのグラデーションがあるのだと知ることができる『恋せぬふたり』。だが、冷静になってみたら、そもそも私たちは違って当然なのだ。“普通の男”、“普通の女”、“普通の恋人”、“普通の家族”……これら全てひとつのイメージにすぎない。
そして、誰もが同じ顔をして、同じような行動をしていては、面白くない。もし“普通じゃない”、“理解できない”と誰かの個性を指摘したくなってしまったら、それはCHAIの歌う〈窮屈さに 満たされた気になってたわ〉という状態にいるかもしれないのだ。
「まるごと」を作詞したユウキは「誰にも共感されないって感じる事、たまにあるよね。でもそれって本当に悪い事なのかな? 自分のそれも、他人のそれも、恥ずかしい事にはしたくない。だってきっと“違い“って敵じゃないから。ちょっとずつ違って、ちょっとずつ同じを、全部まるごと愛せたらいいな。そんな願いを込めて。」とコメントを寄せている。
共感はうれしい瞬間だ。だが、共感されることだけが、たったひとつの正解でもない。多様性を認め合う、なんていう言葉にしてしまうと堅苦しくなってしまうが、CHAIのように〈Oh yeah〉〈Woo yeah〉なマインドで、自分のことも誰かのことも〈まるごと愛せたら〉。世界は今よりももう少しだけ優しく、面白くなるような気がする。
※1:https://voguegirl.jp/lifestyle/people/chai-interview/
■リリース情報
CHAI
「まるごと」
配信:https://CHAIband.lnk.to/WHOLE
■ドラマ情報
NHK よるドラ『恋せぬふたり』
放送予定:2022年1月10日 放送スタート
全8回 [総合] 毎週(月)よる10時45分
出演:岸井ゆきの、高橋一生/濱正悟、小島藤子、菊池亜希子、北香那、アベラヒデノブ、西田尚美、小市慢太郎
作:吉田恵里香
音楽:阿部海太郎
アロマンティック・アセクシュアル考証:中村健 三宅大二郎 今徳はる香
制作統括:尾崎裕和
プロデューサー:大橋守 上田明子
演出:野口雄大 押田友太 土井祥平
■関連リンク
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