変態紳士クラブ、日々の不安や不満を吹き飛ばすエネルギー 極上の音楽でオーディエンス踊らせた初の日本武道館公演

(写真=cherry chill will.)

 ライブも終盤。「クラブが閉まる朝方5時前を歌った曲」と話した後に「5 O’clock」で朝方の切ない空気を再現する。ミラーボールから放たれた光が、星のように天井に映り会場を彩る景色が印象的だった。「See You Later」を別れの挨拶代わりにするように歌うなど、ラストに向けて切ない余韻が生まれていく。「この曲が俺たちをここまで連れてきてくれました」とVIGORMANが話してから始まった大ヒット曲の「YOKAZE」では、自然発生的にファンがスマホのライトを点灯させ、武道館の中に美しい“夜景”を作り上げた。光に包まれる客席を穏やかな表情で見渡すメンバー。その景色はステージだけでは作れない。ライブはファンも一緒に作るものだと改めて感じる。最後は「俺らの最後の曲がいつも『YOKAZE』だと思ってるんちゃうか!?」と煽ってから「HERO」を披露し、盛り上がりは絶頂を迎えた。

(写真=Uran)

 集大成に感じるほど豪華で完成度の高いライブではあったが、まだここは彼らにとっての通過点なのだろう。春には新たなリリースが控えており、メンバーは「もっと大きな場所へ連れていく」とも語っていた。初の武道館は日々の不安や不満を吹き飛ばすエネルギーに満ちた最高のライブだった。

(写真=太田好治)

■セットリスト
01.Intro〜新曲1
02.On My Way
03.GOOD and BAD
04.Get Back
05.ボロボロ
06.CIROC
07.P-BOYZ
08.Hey Daisy
09.DOWN
10.Sorry
11.Good Memories
12.Eureka feat. kojikoji
13.ZIP ROCK STAR
14.UGHHHH
15.WAVY
16.すきにやる
17.ろくでなしの唄 (VIGORMAN)
18.Our Style (WILYWNKA)
19.Merry Go Round feat. BASI,唾奇,VIGORMAN,WILYWNKA (GeG)
20.新曲2
21.5 O'clock
22.See You Later
23.YOKAZE
24.HERO

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