SixTONESのYouTubeを活用したプロモーション、『ジャニフェス』配信の影響も 「ジャニーズ楽曲大賞」に見る2021年の変化

 ネット配信のジャニーズファンへの影響を裏付けるように、コンサートやイベントが対象となる「現場部門」では、12月30日の1公演のみの開催にも関わらず、後日のネット配信で広くジャニーズファンに視聴された『Johnny's Festival ~Thank you 2021 Hello 2022~(以下、ジャニフェス)』が、圧倒的な得票で1位となった。

表4:2021年現場部門ベスト3(※7)
順位/公演名/ポイント
1位/『Johnny's Festival ~Thank you 2021 Hello 2022~』/11,325ポイント
2位/『LIVE TOUR V6 groove』/5,710ポイント
3位/『Hey! Say! JUMP Fab! -Live speaks.』-/5,080ポイント

 楽曲部門の上位曲の中でも、5位「夏のハイドレンジア」(Sexy Zone)や10位「未来へ」(NEWS)は、この『ジャニフェス』での歌唱で気になった、というコメントが散見された。ネット配信がなければ、目に触れることもなかったかもしれない曲が、幅広いファンに印象を残す結果となった。それは、これらの曲でそれぞれのグループが、イベントの有無に関わらず見せてきた印象的なパフォーマンスを、幅広いファンの目に触れる舞台でも変わらず発揮したことで、得られた結果と言える。

 2020年はYouTubeもネット配信も、ジャニーズでは過渡期の印象だった。しかし2021年は、完全に活動の主戦場としてジャニーズファンに浸透した。もちろん、直接会える機会には、何物にも代え難い感動がある。一方で、多くのジャニーズファンはYouTubeやネット配信を通じて、すでに数々の感動を得ている。これらの新しい媒体がジャニーズファンに大きな影響力を持つようになった今、より挑戦的な姿勢で強い印象を残すパフォーマンスをすることが、今後のファン層拡大における鍵となるだろう。

※1:https://j-award.net/award2017/rank/music
※2:https://j-award.net/award2018/rank/music
※3:https://j-award.net/award2019/rank/music
※4:https://j-award.net/award2020/rank/music
※5、※6:https://j-award.net/award2021/rank/music
※7:https://j-award.net/award2021/rank/live

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