愛美×水瀬いのり 特別対談 声優と音楽の仕事、仲良し二人組がお互いの共通点を語り合う

 現在オンエア中のアニメ『現実主義勇者の王国再建記』第二部にて、第一部に続き、オープニング/エンディングテーマを担当している水瀬いのりと愛美。ふたりが声優としても出演している同作で、水瀬はエルフリーデン王国の王女で、国王代理となった主人公のソーマの婚約者となった王女リーシア、愛美は空軍大将の娘でリーシアとは親友ながらもソーマとは敵対関係となったカルラを演じている。声優仲間で、レーベルメイトで、お互いに「あいみん」「いのりん」と呼び合うほど仲良し。劇中では親友役を演じる二人の共通項を皮切りに、それぞれの役柄や楽曲、第1部の感想など、アニメ『現国』についてたっぷりと語ってもらった。(永堀アツオ)(最終ページに読者プレゼント情報あり)

水瀬いのりと愛美は現実的なタイプ?

愛美×水瀬いのり

ーー仲良しだというお二人の共通項から伺えたらと思うんですが。

水瀬:現実的なところとか……?

愛美:(笑)。お互いに人見知りで、人と仲良くなるのに時間がかかるんだけど、空気感が近い人にはめちゃめちゃ心を開くっていうところは似ているかもしれないです。

水瀬:うんうん、確かに。

愛美:私たちも、いつの間にか仲良くなったんだよね。何かきっかけがあったわけではなく。

水瀬:コミュニケーションとして、お互いに言葉で伝え合ったわけではないんですけど、どこか通ずる部分があるんですよね。ちょっとの時間一緒にいるだけでも、すごくホッとする空気感があるし、安心できる。言葉だけではないものがあるのかなと思います。

愛美:うん。私も安心感がすごいです。

ーー先ほど、水瀬さんが「現実的」とおっしゃってましたが、理想派か、現実派かでいうと?

水瀬&愛美:(声を揃えて)現実派ですね。

愛美:夢を見たい、夢を叶えたいと思いながら生きてはいますけど、夢を叶えるためには今、自分がどこにいて、いつまでにどこにいなきゃいけないのかを知らないといけない。夢を叶えるためにはどれくらいの力をつけないといけないんだとか。無鉄砲には走り出せないタイプかもしれないですね。頭でめっちゃ考えてから行動に移します。

水瀬:私は全てにおいて過度な期待はしないタイプですね。期待をしても、期待以上のことになる場合は少ないと思うんです。だから、高望みはあまりせずハードルを下げておくほうが、幸せを感じやすいなって考えちゃいます。でも、だからこそ、私の幸せのハードルはめちゃくちゃ低いので、すごく些細なことですごくハッピーになれるんですよ。そういう人生観で良かったなと思っています。だから、あまり悩むことや引きずったりすることもなくて。「なるようになるさ」くらいで生きていた方が、何事も新鮮に楽しめるのかなと思ってます。

愛美:頼もしいね。私は早くそこに行きたい。まだちょっと期待しちゃってるんだよね。期待しては届かず、勝手に自分で落ち込んだりして。そこで、励ましてくださる方もたくさんいるので、だからこそ余計に、期待に応えなきゃみたいな気持ちになったりしちゃって。早くいのりんみたいな状態になりたい。

水瀬:大丈夫? 末路じゃない(笑)?

愛美:(笑)。末路じゃないよ。この作品の活動の中でも、物事を率先してやってくれているなという頼もしさを感じているし、私はいのりんに精神的にかなり甘えてます。

水瀬:ふふ、嬉しいです。

愛美:だから、空気感が似てるって言ったけど、全部言わなくても伝わるところがあって。いのりんには、「頑張って、張り切っていこうぜ!」みたいなのがいい意味で必要ないというか。最初から自然体で入れるし、精神的に頼っているので、私もいつかいのりんのように! と思ってます。

水瀬:沼で待ってるよ(笑)。

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