ずっと真夜中でいいのに。絶え間なくもたらす斬新な驚き 2022年も目が離せない、活発な最新動向に注目

 そして12月には「猫リセット」を配信リリース。「あいつら全員同窓会」にしろ「ばかじゃないのに」にしろ、ずとまよの曲はタイトルからして毎回新鮮味があるが、「猫リセット」とは飼い猫がゲーム機のリセットボタンを押してしまうアクシデントを指す俗語とのこと。求人検索エンジン・Indeedとのコラボ企画から生まれた曲とのことだが、“猫リセットというワード”からイメージを膨らませ、ままならない生活と内省を描いた歌詞へと展開させていくところにACAねの非凡なソングライティング力を感じた。バンドのファンキーなアプローチに、ゲームの効果音を思わせるシンセサイザーが絡む音像も新しい。MVは、Indeedの企画で選考された総勢12名のクリエイターによる合作(監督はYP)。近未来を舞台に、街を破壊する猫リセッターなる人物を追うジャーナリストの物語が描かれていて、ハイクオリティながらユーモアのある内容に落とし込まれているところはさすがの手腕だ。

ずっと真夜中でいいのに。『猫リセット』MV (ZUTOMAYO - Neko Reset)

 なお、『伸び仕草懲りて暇乞い』には「あいつら全員同窓会」「ばかじゃないのに」「猫リセット」のほかに新曲3曲を収録。そのうち「袖のキルト」が2月11日より世界同時配信される日本初のAmazon Original映画『HOMESTAY(ホームステイ)』の主題歌に決定したことが先日発表されたばかりだが、原作にあたる森絵都の小説『カラフル』はACAねが学生時代に強く影響を受けた作品とのこと(※1)。そんな背景から生み出される「袖のキルト」がどんな曲に仕上がっているのか、楽しみだ。

 その他にも『THE FIRST TAKE』や『MTV Unplugged』への出演など、本当に話題に事欠かない1年だった。いや、2021年が特別そうだったというよりも、活動開始からずっとそうだ。楽曲のみならず、ライブやMVなども含んだ様々な表現で私たちに新鮮な驚きをもたらしてくれている。先述の通り、ずとまよは現在全国ツアー中だが、今年4月にさいたまスーパーアリーナで2daysライブ『Z FACTORY「鷹は飢えても踊り忘れず」』を行うこともすでに発表されており、2022年もその活動から目が離せなくなりそうだ。

※1:https://zutomayo.net/news/

ずっと真夜中でいいのに。『伸び仕草懲りて暇乞い』

■リリース情報
ミニアルバム『伸び仕草懲りて暇乞い』
2022年2月16日(水)Release
【収録曲】
01. 違う曲にしようよ
02. 袖のキルト
03. あいつら全員同窓会
04. 猫リセット
05. 夜中のキスミ
06. ばかじゃないのに

■作品情報
タイトル: 『HOMESTAY(ホームステイ)』
配信開始日:2月11日(金)
出演:長尾謙杜(なにわ男子)/山田杏奈、八木莉可子/望月歩/眞島秀和、渋川清彦、阿川佐和子、篠井英介、渡辺大知/濱田岳/石田ひかり、佐々木蔵之介 他
原作:森絵都『カラフル』(文春文庫)
脚本:菅野友恵、大浦光太
音楽:mio-sotido
クリエイティブプロデューサー:三木孝浩
監督:瀬田なつき
コピーライト:©2022 Amazon Content Services LLC

■関連リンク
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“ACAね”Twitter:https://twitter.com/zutomayo
Official Twitter : https://twitter.com/zutomayo_staff

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