JO1、乃木坂46、FANTASTICS、tricot、DEEP SQUAD……12月15日リリースより新譜5作をレビュー

 毎週のリリース作の中から注目作品をレビューしていく連載「本日、フラゲ日!」。今回は12月15日リリースのJO1『WANDERING』、乃木坂46『Time flies』、FANTASTICS from EXILE TRIBE『FANTASTICS FROM EXILE』、tricot『上出来』、DEEP SQUAD『D’PARTURE』の5作品をピックアップした。(編集部)

JO1『WANDERING』

 11月にデビュー後初の有観客ライブを千葉・幕張メッセ国際展示場で開催、高いパフォーマンス能力と圧倒的な集客力を見せつけたJO1の新作『WANDERING』は、グループ初のダブルリードシングル。「僕らの季節」はノスタルジックな旋律と心地よいシンセサウンドを融合させたミディアムチューン。冬のロマンティックな情景のなかで〈今すぐ君に逢いに行くよ〉というストレートな愛を響かせるリリックも心に残る。TVアニメ『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』(テレビ東京系)エンディング曲に起用された「Prologue」は、〈君は一人じゃない/誇れる人がいる〉というフレーズを力強く歌い上げるバラードナンバー。『BORUTO』のストーリー、そして、多くの壁と困難を乗り越えながら絆を強めてきたJO1の軌跡とも重なるエモーショナルな楽曲だ。(森)

JO1|'僕らの季節' Official MV

乃木坂46『Time flies』

 乃木坂46が初のベストアルバムをリリース。「ぐるぐるカーテン」から「君に叱られた」までの全シングル表題曲と、本作のリードトラックでもある新曲「最後のTight Hug」を発表順に3枚組で収録。2012年のメジャーデビューからこれまでの約10年間の歩みを網羅し、輝かしい軌跡を追体験させてくれる。また、完全生産限定盤・初回仕様限定盤に付属のDisc3には卒業が決まっている生田絵梨花、新内眞衣の最後のソロ作品も収録。生田がボーカルを務めた「歳月の轍」はシンプルで美しいピアノバラード、新内の「あなたからの卒業」はシティポップ風のアプローチに“今”が感じられ、それぞれの集大成といった仕上がりだ。いくつもの出会いと別れを経て常に最新型であり続ける彼女たちの現在地がここにある。(渡部)

乃木坂46『最後のTight Hug』

FANTASTICS from EXILE TRIBE『FANTASTICS FROM EXILE』

 Jr.EXILE4組による、EXILEデビュー20周年を記念したスペシャル企画“EXILE TRIBUTE”。『FANTASTICS FROM EXILE』(FANTASTICS from EXILE TRIBE)のリード曲は「Each Other’s Way 〜旅の途中〜」だ(原曲は2011年リリースのEXILEの36thシングル表題)。カラフルなシンセの音色、気持ちいい高揚感を描くビート、大らかな開放感を伴ったメロディなど、全体を通してポップに振り切った楽曲にチューンアップ。すでにライブでも披露され、爽やかなサウンドとパフォーマンスによってファンの間でも大きな反響を集めている。八木勇征、中島颯太の歌声とともに伝わる〈まだまだ旅の途中だし/未来がある 希望がある 信じているから〉というフレーズも、ようやく光が見えてきた現状に強くリンクし、リスナーの心を強く鼓舞してくれるはずだ。(森)

【Music Video】FANTASTICS from EXILE TRIBE / Each Other's Way 〜旅の途中〜

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「連載」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる