日向坂46 濱岸ひより、2021年に遂げた大躍進 急成長の背景にある“マブダチ”齊藤京子との関係性
2020年1月に活動休止から復帰して約2年、着々と成長し、日向坂46の中で今注目を集めている濱岸ひより。2021年は初のドラマ出演やファッション誌の専属モデル就任、最近は『日向坂で会いましょう』(以下、ひなあい/テレビ東京)での飛躍、12月23日発売の『IDOL AND READ』29号の表紙を飾るなど、ネクストブレイクの逸材として人気を高めている。
濱岸ひよりは、小坂菜緒、金村美玖と同学年、2002年組の19歳。元々スタイルの良さや言動の面白さなど、日向坂46の中でも計り知れないポテンシャルを持っていたメンバーだ。その魅力は妹キャラと自由奔放さだが、それがやや諸刃の剣のように映る瞬間もあった。しかし、最近では一人の人間としても、アイドルとしても、急成長を成し遂げている。
まずは、乃木坂46、櫻坂46、日向坂46の3坂道が初共演した『ボーダレス』(ひかりTV)にて、濱岸は日向坂46の看板を背負ってドラマに初出演。櫻坂46 渡邉理佐との姉妹設定で、空手家の父親を持つ弱視の少女という難役を演じる。日刊スポーツの取材では「坂道の名に恥じない演技がしたい」(※1)と誓いを立て、ドラマでは繊細な演技とアクションを見せるなど、いつもの濱岸のキャラクターを封印し、しっかりと役になりきっていた。
元々、宝塚歌劇団が好きで演技には興味を持っていた濱岸。同取材で「やっぱり演技が好きだな」と初ドラマ出演への手応えを語るなど、役者の仕事は本人の自信につながる結果となった。その自信をより強固にしたのが、19歳の誕生日にファッション誌『with』の専属モデルに就任したこと。グループ内でもスタイルやビジュアル面におけるモデル適性は高く、濱岸自身もモデルが憧れと話していただけに、その夢の実現は自信と責任感に繋がったのは当然だろう。『with』のインタビューでは「身近な親近感よりも、見てくださっている方を圧倒する存在になりたいと思ってます。それはアイドル活動と同じで、どのポジションにいたとしても、私にしか出せない絶対的なオーラを放ちたいんです」と、今までになく頼もしい発言をしている(※2)。最近、バラエティやライブでの表情に自信を感じるのは、モデルとしての経験と自分の居場所ができたことが大きいだろう。
そして、特に成長を感じるのはバラエティでの様子だ。以前は『ひなあい』でもあまり積極的に発言するキャラではなかったが、今年3月の「トークの盛りすぎ注意!」企画で高本彩花や高瀬愛奈ら先輩メンバーをイジるトークで覚醒。思ったことを発言できる度胸と、素の面白さを表に出せるようになった。12月5日の放送回でも、後輩の山口陽世の生意気な態度を表情付きで面白く話すなど、今や番組で“魅惑のパンチライン製造機”と称されるほど、臆することなくトークで笑いを取っている。