ジャニーズWESTの快進撃はここから始まる 『RIDE ON TIME』で見られた7人の温かな関係性 

 全4回にわたってジャニーズWESTを取り上げた『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』(フジテレビ系)、その最終回が放送された。7人の7カ月間に密着した同番組を振り返りながら、今勢いに乗る彼らの魅力について考察していく。

中間「メンバーと過ごす時間が楽しかった」

 関西ジャニーズJr.としての活動を経て、2014年にCDデビューしたジャニーズWEST。今年10月には関西ローカルから悲願の全国ネット進出を果たした冠番組『あなたの代わりに見てきます!リア突WEST』(テレビ朝日系)は日曜昼での放送時間ということもあり、早くもジャニーズファン以外からも高い評価を得ている。しかし『RIDE ON TIME』では、決して順風満帆ではなかったこれまでの歩みについて、メンバー自身の口から語られた。

【公式】連続ドキュメンタリー『RIDE ON TIME』がSeason4として復活! ジャニーズWEST /10月29日(金)25:05よりスタート

 クイズや情報番組のコメンテーター、さらには10月31日にはNEWSの小山慶一郎と共に衆議院議員選挙の開票特番に出演するなど大活躍の中間淳太であるが、デビューから5年間は“凪”の状態だったことを明かしたほか、このままの状態が続けば芸能界を引退しようと苦悩していた時期があったという。しかしそのような状況を乗り越えられたのは、メンバーと一緒に過ごす時間が楽しかったからだと告白。現在の活動についても「他のメンバーは芝居に興味を持っている人が多いけど、全員がそこに行くと渋滞しちゃう。それやったら僕は、自分にしかできないことで勝負しようって。そっちに振り切っていますね」と語った。まとめ役でもある中間の冷静な一面が見れた瞬間だった。

舞台にドラマ……メンバー個々の仕事が激増

 主演舞台『エレファント・マン』での演技が評価され、『第28回読売演劇大賞』の杉村春子賞を受賞した小瀧望。カメラは授賞式会場で緊張している小瀧の横顔を捉えていた。同作は非常に難しい演目であったにも関わらず、実際舞台の幕が上がると専門家からも大きな評価を得ていたことが思い出される。舞台は配信されたこともあり、ファン以外からも驚きの声が上がっていた。小瀧はそんな過酷なプレッシャーを背負いながらも、グループで集まった時に感じる感覚を「求めてたんやなと思う」と笑顔で語った。

【公式】連続ドキュメンタリー『RIDE ON TIME』ジャニーズWEST 11月5日(金)24:55~!

 また、カメラは濵田崇裕の単独初主演ドラマ『武士スタント逢坂くん!』(日本テレビ系)の撮影現場にも密着。放送前は全裸に亀甲縛りの独特なビジュアルが話題となったが、放送が開始されると濵田の圧倒的な演技力でストーリーに引き込まれたことも記憶に新しい。撮影前日に患ったぎっくり腰の痛みをおして主役の重責を担う真摯な姿を捉えており、普段の優しい濵田とは違う、強く厳しい表情が印象的であった。

 ジャニーズWESTのライブ演出も手がける藤井流星は、黒柳徹子らと共演した朗読劇『ハロルドとモード』に挑戦。藤井が演じたのは黒柳演じるモードに恋する19歳のやんちゃな少年ハロルド。前回は事務所の先輩である生田斗真が同役を好演したが、藤井もプレッシャーの中、朗読と芝居という複雑な舞台を体当たりで演じきった。今回の舞台経験が俳優としての藤井に新たな魅力を加えたように思う。

【公式】連続ドキュメンタリー『RIDE ON TIME』ジャニーズWEST 11月12日(金)25:05~!

 さらに、舞台俳優として堂々たる姿を見せたのが桐山照史だ。夏目漱石の『坊ちゃん』に登場する赤シャツ教頭の目線から描いた主演舞台『赤シャツ』では、圧巻の芝居で観るものを魅了。番組では、共演した初舞台となる後輩の松島聡(Sexy Zone)を気遣いながらも、「個人の仕事もグループのためにしかやってない。 あの子いいやん! と思ってもらって、ジャニーズWESTの曲を聴いてみようかな、と思ってもらうためにやっている」と言い切った。それはJr.時代にユニット・B.A.D.として切磋琢磨した中間も同様、個人の仕事がグループの知名度に繋がる“アベンジャーズ”のようでありたいと語る。桐山は、中間と一緒にジャニー喜多川氏にデビューを直談判した経験を振り返りつつ、中間について「これだけ腹割って話せる人はいない」と、2人の強い絆を感じさせるシーンも見せてくれた。

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