TOMORROW X TOGETHER、日本での初EPがチャート首位獲得 対照的なシンガー招いた「0X1=LOVESONG」に注目

参照:https://www.oricon.co.jp/rank/ja/w/2021-11-22/

 2021年11月22日付のオリコン週間アルバムランキングで初登場首位となったのはTOMORROW X TOGETHERの日本1stEPとなる『Chaotic Wonderland』で、推定売上枚数は170,545枚。続いて2位には三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのベストアルバムと9thオリジナルアルバムがジョイントした『BEST BROTHERS / THIS IS JSB』で、こちらの売上枚数は95,670枚だった。三代目 J SOUL BROTHERSのリリースはベスト盤とアルバムを合わせた3CDバージョンに加えて、実に5枚もの映像ディスク(Blu-ray、DVD)が付属するバージョンもある特大級のボリュームだ。ほか、トップ10入りした初登場作品は、4位がオムニバスの『バンドリ! ガールズバンドパーティ! カバーコレクションVol.6』(10,504枚)、6位 EMPiRE『BRiGHT FUTURE』(9,218枚)、7位 超特急『Dance Dance Dance』(7,316枚)、9位 楠木ともり『narrow』(7,170枚)、10位 Silk Sonic『An Evening With Silk Sonic』(5,901枚)となっている。

 今回のトップ10は気になるリリースが多く、例えば2位の三代目 J SOUL BROTHERS『BEST BROTHERS / THIS IS JSB』。同作収録の新曲で、歌番組でも披露されている「Honey」はスローでミニマルなビートの上で、これまた抑制の効いたパフォーマンスが披露されるクールな一曲。あるいは7位の超特急『Dance Dance Dance』収録の「Добрый День」はロシアンハードベースのサウンドを取り入れており、驚きが大きい。9位の楠木ともり『narrow』は楠木自身が全曲の作詞作曲を担当したEPだが、編曲に声優で音楽活動も行う武内駿輔が参加した「よりみち」が、アーティストのカラーから少しずらしたエレクトロニックなアプローチのバラードに仕上がっていた。

 言いたいことが多くて思わず欲張ってしまった。今回取り上げるのは、堂々首位を獲得したTOMORROW X TOGETHER(以下、TXT)。韓国での結成・デビューは2019年で、翌2020年には日本デビュー。これまでに日本ではシングル2枚&フルアルバム1枚をリリースしていて、EPという形態でのリリースは『Chaotic Wonderland』が初めて。

 リリースに合わせて、TXTは日本のテレビ番組にもいくつか出演してパフォーマンスを披露している。つい先日、11月17日に放送された『ベストアーティスト2021』(日本テレビ系)をはじめ、歌番組や情報番組で披露されているのが「0X1=LOVESONG (I Know I Love You) feat. 幾田りら [Japanese Ver.] 」だ。もともと2ndアルバム『The Chaos Chapter: FREEZE』に収録された楽曲の日本語詞バージョンで、原曲ではシンガーソングライターのSeoriがフィーチャーされていた。リード曲にソロで活動するシンガーをフィーチャーし、かつ同じ曲の日本語版を制作するにあたって日本語話者のシンガーを改めて招いたこの曲、他に似たような経緯の例はあまり思い浮かばない。せっかくなので、TXT自体というよりも、フィーチャーされたシンガーに注目して聴いてみる。

TXT (투모로우바이투게더) '0X1=LOVESONG (I Know I Love You) feat. Seori' Official MV

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