大きな転期迎えたAKB48姉妹グループ NMB48、SKE48ら国内5組の現状と展望
岡田奈々がAKB48に専念 勝負の時期のSTU48
STU48は2017年から岡田奈々がAKB48と同グループを兼任し、中心メンバーとして活躍。しかし10月20日リリースの7thシングル『ヘタレたちよ』をもって兼任解除となり、AKB48に専念することに。岡田は9月29日発売のAKB48の58thシングル表題曲「根も葉もRumor」でもセンターを担当したほどで、その存在感は絶大だった。
また8月には、4年半在籍した1期生・薮下楓が卒業。グループとして初の卒業コンサートも開催された。2017年に発足し、国内の姉妹グループのなかでもっとも新しいSTU48にも、いよいよメンバーの入れ替わりの時期がやってきた。
STU48はここからが本当に勝負の時期だ。22名の2期研究生たちは9月、広島サンプラザホールでの公演『STU48 2期研究生 夏の瀬戸内ツアー~昇格への道・決戦は日曜日~』で、正規メンバーへの昇格条件“チケット販売枚数2000枚”をクリア。そして昇格組の中から高雄さやか、小島愛子、田中美帆、立仙百佳が「ヘタレたちよ」に選抜入り。グループとしてメンバーの底上げが図られた。
今後、待ち望まれるのは“不動のエース”と称される瀧野由美子を脅かすメンバーの出現だ。素朴なイメージがありながらも、パフォーマンスは日々洗練されているSTU48。「ヘタレたちよ」で楽曲にも広がりが生まれたこともあり、各メンバーの個性が際立つ活動に期待したい。
NGT48は正念場に 中井りかプロデュースユニットなど企画
2015年に誕生したNGT48は、2018年以降は様々な面において厳しい状況に置かれていると言える。そういった状況を受け止めた上で、グループは新しい展開を模索し、様々な企画を打ち出している。そのひとつとして、中井りかが派生ユニット・CloudyCloudyをプロデュース。メンバーは中井、小熊倫実、小越春花、對馬優菜子の4人。6月にオリジナル曲「はっきり言って欲しい」を発表し、8月には横浜アリーナで開催された『@JAM EXPO 2020-2021』にも出演した。
ちなみに中井は10月27日放送『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)で「グループ内で孤立している」と語り、明石家さんまらから性格難が原因ではないかと指摘され、それを認めるなど自虐で笑いを集めた。身を削りながらもきっちり話題を提供するところを観て、思わず「さすが中井りか」と唸った。
そのほかNGT48のメンバーが新潟のスイーツを紹介する“新潟スイーツ部”も結成。11月10日から初の冠番組『NGT48の新潟スイーツ部』もスタートした(番組の模様はBSN新潟放送公式チャンネルなどで視聴可)。初回には本間日陽と藤崎未夢が出演。甘いものを頬張って「うまっ」と本間が恍惚の表情を浮かべるなど、メンバーの自然体な様子が楽しめる。
11月8日に荻野由佳が卒業し、1期生・山田野絵も2022年2月末で芸能活動終了を発表するなど、グループは変革期の真っ只中。新潟愛を軸に活動する点は変わりないだろうが、例えばNMB48のセンター争いのような、ファンをワクワクさせる企画などをどのように展開できるか。2022年はグループにとって正念場となるかもしれない。
2021年、エースや初期メンバーの卒業が相次いだ各姉妹グループ。その分、2022年は真価が問われる1年になりそうだ。